ふるさと納税の返礼品として、クロマグロまるごと1本が登場する。鹿児島県瀬戸内町が企画したこの返礼品は、寄付額100万円に対して贈られるもので、近畿大学水産研究所が完全養殖に成功した「近大マグロ」を活用する。同町内にある奄美実験場で育てられたマグロは、40キロ前後の大きさで、大トロや中トロ、赤身などの部位を握りずしにすると約1000貫分に相当するという。
返礼品の詳細
返礼品のマグロは、生の食感を保つために冷凍せず、特別な保冷剤を封入して鮮魚として配送される。ただし、受け取った側で解体する必要があるため、個人宅への配送や再配達はできない。そのため、ホテルやレストラン、イベント会場などでの利用が想定されており、発送日などの相談にも応じる。
調理の楽しみ方
近畿大学の広報担当者によると、3枚おろしにした身の中骨からは「中落ち」が取れるほか、頭部は「兜焼き」にすることもできる。「まるごと1本のクロマグロは調理次第でいろいろ楽しめる」と話す。
近大マグロの歴史
近畿大学は1970年に和歌山県串本町の大島実験場でクロマグロの養殖研究を開始し、1998年には奄美実験場でも飼育研究を始めた。実験場がある瀬戸内町花天の沖は、奄美大島と加計呂麻島に囲まれた大島海峡に位置し、波が穏やかで養殖に適している。二つの拠点で研究や稚魚の生産を重ね、2002年に世界初のクロマグロ完全養殖に成功した。2004年から販売を開始し、2006年には「近大マグロ」として商標登録された。
流通と販売
生産量が限られることから、ブランド管理や流通を担う近大発のベンチャー企業「アーマリン近大」(白浜町)が運営する料理店で提供され、一部の百貨店でも販売されている。近畿大学は「天然資源の枯渇が懸念される中、徹底した品質管理のもと、安心・安全でおいしい養殖魚の価値を社会に訴えたい」としている。
申し込み方法
瀬戸内町ふるさと納税特設サイトなどから申し込める。



