石油元売り大手のENEOSホールディングス(HD)は14日、2026年3月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が追い風となり、最終利益である純利益が当初の予想を大きく上回る結果となった。
決算の概要
2026年3月期の売上高は11兆7654億円(前年比4.5%減)となったものの、営業利益は4666億円(同339.8%増)、純利益は2587億円(同14.4%増)と大幅な増益を達成した。特に営業利益は前年の約4.4倍に拡大し、原油価格の高騰が収益を押し上げた形だ。
宮田社長のコメント
同日会見した宮田知秀社長は、ホルムズ海峡の事実上の封鎖状況について、「米国産原油など調達先の多様化を進めるとともに、海峡を経由しない中東産原油の確保にも注力している」と述べ、石油製品の需要に最大限対応する考えを示した。また、備蓄原油の在庫評価益も寄与したと説明した。
今後の見通し
同社は中東情勢の不透明感が続く中、調達リスクの分散を急ぐ。宮田社長は「アゼルバイジャンなどからの原油確保も進めており、安定供給に努める」と強調した。一方で、原油高に伴う供給コスト増加が製品価格に転嫁される可能性も指摘されている。



