経済産業省は11日、中央アジアのアゼルバイジャン産の原油を積んだタンカーが12日にも横浜市沖に到着する見込みであることを明らかにした。石油元売り大手のENEOSがこの原油を受け入れるという。中東情勢の悪化後、日本が中央アジア産の原油を確保するのは初めての事例となる。
ENEOS、根岸製油所で受け入れ
ENEOSによると、今回調達する原油は28万3千バレルで、同社の根岸製油所(横浜市)で受け入れる予定だ。調達した原油を積んだタンカーの航行ルートや契約の詳細については「非公表」としている。原油輸入(日量236万バレル)の大半を中東に依存する日本にとって、今回の調達は供給源多様化の一歩と位置づけられる。
背景と意義
中東情勢の悪化に伴い、ホルムズ海峡の安全な航行が脅かされる中、日本政府と企業は代替調達先の開拓を急いでいる。中央アジアからの原油調達は、エネルギー安全保障の観点からも重要な意味を持つ。アゼルバイジャンはカスピ海沿岸に位置し、原油生産量は日量約70万バレル。今回の調達は、日本と中央アジアのエネルギー協力の新たな一歩となる可能性がある。
今後の展望
ENEOSは今後も中東依存度を低減するため、中央アジアや米国、アフリカなどからの調達を検討するとみられる。政府も企業の取り組みを支援し、エネルギー安全保障の強化を図る方針だ。



