イーロン・マスク氏、Neuralinkの被験者2人目への脳インプラント手術が成功と発表
Neuralink、2人目の被験者に脳インプラント手術成功

イーロン・マスク氏が共同設立したブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)企業Neuralinkは、2人目の被験者への脳インプラント手術が成功したと発表した。マスク氏は自身のポッドキャストで、手術は順調に進み、被験者は現在順調に回復していると語った。

年内にさらに8人の被験者へ手術計画

Neuralinkは今年中にさらに8人の被験者にインプラントを埋め込む計画で、これにより同社の技術の実用化に向けた大きな一歩となる。同社のデバイスは、脳の信号を読み取り、コンピューターやスマートフォンなどの機器を操作することを可能にする。特に、四肢麻痺などの重度の運動障害を持つ患者の生活の質を向上させることを目指している。

最初の被験者の成功と今後の課題

最初の被験者であるノーランド・アーボー氏は、2024年1月にインプラント手術を受け、その後チェスやビデオゲームをプレイする能力を示した。しかし、手術後数週間でデバイスの電極が脳組織から収縮し、機能が低下する問題が発生。Neuralinkはソフトウェアのアップデートでこれを修正したと報告している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

マスク氏によれば、2人目の被験者の手術では、最初の被験者の経験を活かし、電極の収縮を防ぐための改良が加えられたという。具体的には、インプラントの埋め込み深さや固定方法を調整し、より安定した信号取得を実現したと説明している。

医療分野への応用と規制当局の承認

Neuralinkの技術は、医療分野での応用が期待されている。特に、脊髄損傷や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの疾患により運動機能を失った患者に対して、思考だけで機器を操作できるインターフェースを提供する。同社は2023年5月に米国食品医薬品局(FDA)から臨床試験の承認を取得し、その後ヒト試験を開始している。

しかし、専門家からは安全性や長期的な効果について慎重な見方も出ている。脳インプラントは侵襲的な処置であり、感染症や脳組織の損傷のリスクが伴う。また、デバイスの長期安定性や、脳信号の解読精度の向上が今後の課題とされている。

競合他社の動向と将来展望

Neuralink以外にも、多くの企業や研究機関がBCI技術の開発を進めている。例えば、米国のSynchron社は、血管内にステント状の電極を留置する低侵襲なデバイスを開発し、臨床試験を実施中である。オーストラリアの企業は、脳の表面に配置する薄い電極シートを開発している。

マスク氏は、Neuralinkの最終的な目標は、人間の脳と人工知能(AI)を融合させることにあると述べている。しかし、現時点では医療用途に焦点を当てており、将来的には記憶力の向上や視覚障害の治療など、さまざまな応用が期待されている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ