渡辺明九段、復帰戦で黒星 鈴木大介九段に110手で敗れる
左膝の前十字靱帯損傷により今年3月末まで休場していた将棋の渡辺明九段(42)が27日、復帰戦に臨んだが、白星を挙げることはできなかった。東京都渋谷区の将棋会館で行われた第76期王将戦2次予選(日本将棋連盟主催)で、鈴木大介九段(51)に110手で敗れた。
昨年9月以来、約8カ月ぶりの公式戦となった一局。先手番の渡辺九段は中終盤にかけて激戦を繰り広げたが、訪れた好機を生かせなかった。
「公式戦の緊張感は全然違う」
局後のインタビューで渡辺九段は、「練習将棋は指していましたが、公式戦の緊張感は全然違うと感じました。良い将棋にならず、読み抜けや誤算が多かったので、何とかしていきたいです」と振り返った。
正座での対局も久しぶりだったが、違和感については「今のところ感じていません」と述べ、今後の目標として「公式戦の感覚を早く取り戻し、普通に指せるようにしていきたい」と語った。
長期休場からの復帰
渡辺九段は2024年春に運動中に左膝靱帯を負傷し、その後3回にわたって休場。24年12月から25年1月、25年4~6月、さらに25年9月から今年3月末まで、合計で長期の休場を余儀なくされた。名人3連覇などの輝かしい実績を持つ棋士の長期休場は極めて異例だった。手術を重ねて回復し、4月1日付で復帰していた。
最初の休場以降は椅子での対局を選択していたが、本局では約1年5カ月ぶりに正座での対局に臨んだ。



