俳優の川上麻衣子さんが文京区千駄木で営む北欧セレクトショップ「SWEDEN GRACE」が、今年10月に開店10周年を迎える。北欧ブームが高まる中、スウェーデンに特化した店として注目を集めている。
川上麻衣子さんの北欧ショップが10周年
店内には、木彫りの馬「ダーラナホース」をあしらったカップやトレー、トートバッグ、キッチンタオル、川上さん自身がデザインしたガラス製品などが並び、洗練された温かみのある雰囲気を醸し出している。
川上さんはストックホルムで生まれ、日本とスウェーデンを行き来しながら育った。両親は日本に北欧デザインを紹介した先駆者として知られる。川上さんは「父方ゆかりの千駄木で、母と一緒に買い付けた本当に良い小物を紹介したいと始めた店。スウェーデンの製品は生活を彩るアートという、母の思いを伝える場所でもある」と語る。
スウェーデンには公共建築の予算の1%をアートに充てる規則があり、街並みや施設に反映された美意識が人々に浸透しているという。川上さんは「日本ほどモノはあふれていない。表面的な豊かさにとらわれず、美しい暮らしを育む価値観を現代の日本に発信できるのは幸せだ」と述べている。
また、店頭でのレジ打ちや接客を楽しみながら、お客さんから舞台やドラマの感想を直接聞けるのが魅力だという。「北欧文化に関する講演活動も増えた。今は役者一筋ではなく、複数の活動でキャリアを発展させていける時代だと思う」と話す。
6月16日には上野で還暦記念ライブを開催予定。「年齢へのこだわりはない。スウェーデンでは多くの働く女性が経験を重ね、貫禄を華やかさに変えている」と語り、歌やトークを披露する。後日ネット配信も予定している。
そのほかのお薦めイベント
作品展「we are weavers」
5月23日から6月2日まで、世田谷区の蔦谷家電2階「アルフレックス リストア」で、日本の伝統技術を生かした現代的なデザインを企画する「Public Crafts」の作品展が開催中。10人の作家による手仕事の布作品35点が展示されている。国立市のテキスタイル作家・夏目菜々子さんの淡く爽やかなタペストリーや、兵庫県西脇市の河野詩織さんが綿を栽培しビワの葉で染めた優しいピンク色のテキスタイル、八王子市のオケーヴさんがフィンランドの風景を織り込んだラグなどが並ぶ。
Public Crafts代表の伊藤由賀さんは「手間暇をかけて制作しても埋もれてしまうアーティストが多い。効率や均質とは距離を置いた『手による仕事』を世に届けたい」と語る。注目は、使われなくなった着物生地をほどいて細く裂き、糸として織り直す「裂織」のカバーで覆われたソファ「MARENCO COVER special edition」。千葉と盛岡の福祉施設に通う知的障害者たちが手がけた。「今の世の中では評価されにくい才能が、人の暮らしを彩り、経済的自立につながることを願っている」という。
「ととのう展」
5月31日まで、中央区の無印良品銀座で入場無料の展覧会が開催中。生活を「ととのえる」ヒントを紹介し、最適なライフスタイルを提案する。注目は、無印良品のアイテムを中心に構成された茶室の展示。定番の半透明プラスチック製収納ケースを積み上げて壁を造り、ケース越しに光が透ける空間に、茶道具に見立てた日用の茶碗や鍋を本物の茶道具と並べ、シンプルな暮らしの風景を表現している。フレグランスの嗅ぎ比べや水の飲み比べで五感を刺激する体験コーナー、音声ガイドに従って体を動かし心身の緊張をほぐす装置なども用意。情報があふれる多忙な社会で失われがちな感覚やリズムを取り戻せるという。建築家やアーティスト、クリエーターらによる「開放感をもたらす住居」「日常を豊かにする音楽」などの実践例も紹介されている。
「父の日 コレクション 2026」
6月1日から30日まで、フランスを代表するショコラティエ「ジャン=ポール・エヴァン」が父の日コレクションを展開。表参道ヒルズ店や六本木の東京ミッドタウン店などで販売。テーマは「カカオへの情熱とユーモア」。葉巻を模した「ハマキ アン ショコラ」や車型の「ヴォワチュール ノワール キャラメル」など遊び心あふれる期間限定アイテムをそろえる。伊勢丹浦和店、広島三越など全国の店舗やオンラインでも購入できる。



