お笑いコンビ「千鳥」の大悟が、第79回カンヌ国際映画祭に主演俳優として参加し、是枝裕和監督の最新作「箱の中の羊」(5月29日公開)について語った。青空広がるフランス・カンヌでのインタビューで、作品への思いやお笑いに対する考えを明かした。
是枝監督の独特な演出法
撮影中の是枝監督の指導について、大悟は「本当に何も言われず、さほど褒められもせず。不安っちゃあ不安でしたね」と振り返る。その上で「今回、何も言われなかったのは是枝監督の作戦やと思う。『大悟を役者モードにさせない』と考えた監督は本当にあっぱれですよ」と笑いながら語った。
スクリーンに映し出されたのは、バラエティー番組と同じ「そのまんまの自分」だったという。何か言われれば意識し過ぎて不自然になり、褒められたら調子に乗るという自身の特性を、是枝監督が把握していたからだと分析する。
映画「箱の中の羊」の世界観
本作は近未来を舞台にしたSF作品。7歳で亡くなった息子・翔(桑の又がそれぞれ十の木里夢)を失った建築家の音々(綾瀬はるか)と夫の健介(大悟)が、翔の生前の記憶を宿し、そっくりの姿をしたヒューマノイドの“翔”と共に暮らす日々を描く。大悟の岡山弁と絶妙な会話の間合いが印象的だ。
カンヌでの思い出
映画祭を振り返り、「カンヌは素晴らしい街やった」と笑顔を見せる。妻役の綾瀬はるかやスタッフと共に公式上映や記者会見に出席し、海外メディアの取材にも応じた。「隣を見ると『よう考えたら、この人は綾瀬はるかやな…』と我に返る。でも夫役やから、カンヌでは旦那面で過ごしてみました。『あ、うちの妻です』みたいな」と冗談交じりに語った。
フランスでのお笑いの可能性
近年、お笑い芸人の海外進出が話題となる中、フランスで「千鳥」が人々を笑わせられるかとの問いには、「『笑かせられない』とは言いたくない」と前向きな姿勢を見せる。「フランスは恐らく自虐ネタは受けへんし、強気のお笑いのほうが合う気がするから、千鳥の漫才の『押しの強さ』は合うかも」と分析。さらに「フランス公演用のネタね、作ってもええけど。最悪スベっても、逃げて帰れば何とかなるし」と、持ち前のユーモアを交えて語った。



