フジテレビジョン(本社・東京都港区)は、2027年までにBS(衛星放送)チャンネル「BSフジ」の放送を終了する方針を固めたことが、複数の関係者への取材で明らかになった。民放キー局によるBS放送の終了は初めてとなる。
経営資源の集中
同社は、厳しい経営環境を受けて、地上波テレビ放送と動画配信サービス「FOD」などネット配信事業に経営資源を集中する方針。BS放送は、視聴者の減少や広告収入の低迷が続いており、採算が悪化していた。
BSフジの現状
BSフジは2000年12月に開局。当初は高画質・多チャンネルを売りに成長したが、近年はCS放送やネット配信の台頭により視聴率が低迷。2023年度の営業損益は赤字に転落していた。
今後のスケジュール
フジテレビは、2025年度中にBSフジの放送終了を正式に決定し、2027年3月末をめどに停波する見通し。既存のBSフジ加入者には、地上波やFODへの移行を促す方針。BSフジで放送中の番組については、地上波やネット配信への移行を検討する。
業界への影響
BS放送終了は、民放キー局では初のケース。他の民放キー局もBS事業の採算性に課題を抱えており、今後の動向が注目される。総務省の有識者会議は、衛星放送の将来像について議論を進めており、今回の決定が業界再編のきっかけとなる可能性もある。
フジテレビは、2024年4月に持株会社体制に移行し、経営改革を加速させている。BS放送終了によるコスト削減効果は年間数十億円を見込む。



