ラッパー、シンガー・ソングライター、音楽プロデューサーのちゃんみなが12日、自身初となる東京ドーム公演『AREA OF DIAMOND FINAL』(2日目)を開催し、4万2000人を動員した。甲状腺機能低下症に伴うのどの不調で療養していたちゃんみなの復帰公演でもあり、開演直後の機材トラブルさえ熱狂へと変える圧巻のステージとなった。
オープニングで機材トラブル、20分後に再スタート
惑星や銀河を巡り東京ドームへとたどり着く壮大なSFテイストのオープニング映像が流れ、ステージ上の階段にちゃんみなが姿を現した。しかし、1曲目「KING」でスピーカーから音が出ない機材トラブルが発生。ライブは開始早々に中断となった。
曲が終わるとちゃんみなは「無理無理無理!東京ドームには魔物がいるっていうけどこういうことなの?」「けっこうかっこよく登場したよ?」と呼びかけ、「もう1回いきます!レッツゴー!」と観客を鼓舞。約20分後にオープニング映像からライブを再スタートさせた。
再びステージへ現れたちゃんみなは、「かかってこいよ!東京ドーム!」「今までどんなもん相手にしてきたと思ってんだよ!東京ドームの魔物、いくぞ!」とシャウト。待ちわびたファンの大歓声を浴びながら力強い歌声を響かせた。
「魔物をボコボコにして帰る」ハプニングを力に変える
「RED」ではブザー音やシステムエラーを思わせる映像演出で会場をハラハラさせつつ楽曲の世界へ引き込み、「NG」ではセンターステージへ移動。生バンドの重厚な演奏にのせて「東京ドーム、私が誰だかわかったか!」と叫ぶと、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。
最初のMCでは、「初めてだよ、かっこよく登場したのに(幕を)閉められたの」「何を隠そう私はちゃんみな!無駄に場数踏んでねぇから! ナメんなよ!」「魔物がいることが確かにわかったから、今日はボコボコにして帰るから!」と宣言。ハプニングを力に変え、東京ドームをさらに熱狂させた。
多彩なパフォーマンスと感動のメッセージ
「FXXKER」「Princess」「^_^」ではキレ味鋭いラップとカリスマ性で魅了。階段いっぱいに広がるマントを使った演出やセクシーなダンスブレイクなど、大規模会場ならではのスケール感あふれるステージを展開した。
続くセクションでは、巨大なノートがステージに現れ、ページをめくる演出の中からちゃんみなが登場し、「note-book」を歌い上げた。そして「太陽」「Good」とエモーショナルな歌声を東京ドームいっぱいに響かせた。
「ダリア」ではミュージカルのように展開する多彩な歌唱表現を見せ、センターステージがせり上がって後方まで移動。「PAIN IS BEAUTY」では「みんな一緒に歌ってくれるかな」と呼びかけ、感動的な大合唱が生まれた。
療養期間を経て「I'm Not OK」を熱唱
「I'm Not OK」を前に、ちゃんみなは「ここ数ヶ月、心配させちゃったと思う。本当に私は大丈夫じゃなかった。人生で一番つらかった。ここに立てるか本当にわからなかった。そんなときもいつも支えてくれたのはみんなでした。本当にありがとうございます」と胸の内を明かした。そして「大丈夫じゃなかったことを最大限に表現したい」と語り、ギターを手に「I'm Not OK」を熱唱。火花が舞う中、ギターを背負って花道を悠然と歩く姿は、苦難を乗り越えて夢舞台に立ったちゃんみなの覚悟を体現するシーンとなった。
ゲストにBOBBYと西洸人、フライング演出も
後半は人気曲「美人」で大熱狂を巻き起こし、「WORK HARD」では激しくレーザーが飛び交い、大コールが発生。約30メートル上空を気球でフライングし、空中で体を反らせながら歌唱するなど、強烈な演出と圧倒的なスキルを見せつけた。
さらに、iKONのBOBBYが登場し、「無重力」を2人で披露。それぞれ気球に吊られた状態で迫力あるラップを応酬した。ちゃんみなはBOBBYについて「16歳から大好きで推してた」と説明し、ノーギャラで出演してくれたことを明かすと、BOBBYは「ちゃんみなだって!」「友達だから!」と笑顔を見せ、会場を沸かせた。
「ハレンチ」ではイヤーモニターを外してフロアの大合唱に耳を傾け、うれしそうな笑顔を見せた。そして、INIの西洸人が登場。ちゃんみなは「洸人が私のステージに帰ってきてくれました」と、デビュー前にバックダンサーとして活動をともにしていた西を紹介。「Let you go」での共演は温かな拍手に包まれた。
「あなたは誰かの夢です」本編を締めくくる
「この日を記憶しておきたい」と語りかけ、スクリーンやドーム天井に映し出された花火を背に「花火」を熱唱。本編ラストの「LEGEND」では、幼少期や家族との思い出、苦しかった日々、そして未来への決意をつづった手紙を読み上げ、「ありがとうございました!あなたは誰かの夢です。私の夢です。ちゃんみなでした!」と語り、本編を締めくくった。
アンコールではトロッコに乗って場内を巡りながら「LADY」「SAD SONG」を披露。投げキスを送るなど、会場の隅々までファンとの交流を楽しんだ。最後のMCでは「本当にドームに立ったんだ、私は!」「みんなずっと待っててくれてありがとう!」「私、何があっても負けないから!みんなも輝いていてください!約束だよ」と力強く呼びかけ、大歓声を浴びた。
開演直後の機材トラブル、「人生で一番つらかった」と打ち明けた療養期間。それらすべてを乗り越えて立った夢の東京ドームで、ちゃんみなは歌、ラップ、ダンス、フライングまで一切妥協のないパフォーマンスを披露した。MCでは「本当は音楽をする場所ではないから、歌がよく聞こえるようにスピーカーにもお金をかけました」と音へのこだわりも明かしており、その言葉どおり細部まで磨き上げられた歌とパフォーマンスで、揺るぎない信念とファンへの深い愛を満員の東京ドームに刻みつけた。



