40代くらいから、実年齢よりも主観年齢が若くなり始めるという興味深い現象がある。平均寿命から考えると、人生の折り返し点であるこの時期、無意識のうちに老いを感じ始めることが一因かもしれない。
折り返し点を過ぎた実感
大阪大学名誉教授の仲野徹氏は、自身が人生の折り返し点を過ぎたと感じ始めたのは40代半ばだったという。大学教授として学会や講演で国内外を訪れる機会が多かったが、若い頃は「また来る機会がある」と見残しを気にしなかった。しかし、40代半ば頃から「あぁもう来ることはないやろうな」と寂しく感じるようになったという。
特にきっかけがあったわけではなく、体力が急に衰えたわけでも、主観年齢が一気に老けたわけでもない。ただ、その頃から気持ちがたそがれるようになっていった。男の更年期とも言われるが、真相は定かではない。
主観年齢が若くなる理由
なぜこのような現象が起こるのかについては諸説ある。心理学的な現象であり、簡単に説明できるものではない。仲野氏は、若い頃のイメージに引きずられていることや、若くありたいという思い込みが最大の理由ではないかと推測している。また、最近のことより昔のことのほうを覚えていることに引きずられているだけかもしれないと述べている。



