放送60周年を迎えた日本テレビ系演芸番組『笑点』(毎週日曜17:30~)が、「第42回ATP賞テレビグランプリ」の特別賞を受賞した。14日、都内ホテルで行われた受賞式には、大喜利メンバーの三遊亭好楽が登壇し、喜びを語った。
三遊亭好楽「一番上になっちゃいました」
受賞式への出席を依頼された際、好楽は「いよいよ来たなと思ったんですよ。俺も人間国宝になったんだと思ったら、全然違うじゃないか(笑)」と、会場を沸かせた。番組がスタートした1966年について、「私が8代目林家正蔵の弟子になったのが4月でした。その1カ月後に、立川談志師匠の司会で『笑点』が始まったんです」と回顧。「入ったばかりの時は一番下だったんですけど、今、一番上になっちゃいました。まさかこんなことになるとは思いませんでした」と、落語家人生と番組の歩みを重ねた。
続けて、「60年も一生懸命みんな頑張ってきて、視聴者の皆さんのおかげです」と感謝。「60年のイベントが多いんですよ。ちょっと疲れちゃったね。そんなに(出演者を)使わなくてもいいんじゃないかと思うんですけど、一番上ですから、しっかりしなきゃいけないとなって頑張ったわけで」とぼやきながらも、「今日はこういう大きな賞を頂いたというのは、喜びでいっぱい。メンバーにこれから報告しなければなりません」と笑顔を見せた。
「そろそろ卒業してもいいんじゃないか」
来月で80歳を迎える好楽は、現在の大喜利メンバーについて「40代、50代、60代、70代、80代がいるんですよ。化け物屋敷みたいなものです」と表現。10年後に番組が70周年を迎える頃には、「私は90歳になります。卒寿と言いまして、そろそろ卒業してもいいんじゃないかと考えていますが、応援していただければと思います」と語った。
最後には、「よく落語家は『謎かけやれ』なんて言われるんです。謎かけってね、今はねづっちって人がうまいんですよ。私、できなくなっちゃった」と前置きしながら、「今日の会場とかけまして、私の一番好きな着物と解きます。その心は、一度来たら、また来たくなります」と披露。落語家らしいスピーチで受賞を締めくくった。
「70年、80年、100年と続きますことを心から願っています」
制作協力のユニオン映画・梅原龍美社長は、同社が1979年から『笑点』の制作協力に入り、自身もADとして番組に参加したことが業界でのスタートだったといい、「ユニオン映画にとって、なくてはならないコンテンツの代表作です」と強調。そして、現在は番組の開始時にはまだ生まれていなかった世代のスタッフが、その歴史と精神を受け継いで制作しているとして、「70年、80年、100年と続きますことを心から願っています」と期待を寄せた。



