ロックバンド・サカナクションのボーカル山口一郎が、7日深夜放送のニッポン放送『サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン』(毎週火曜25:00~27:00)に出演。うつ病の症状と、大ヒット曲「怪獣」誕生の裏側について赤裸々に語った。
「体が鉛のように重くなる」うつ病の実体験
山口は「失敗したなと思うことは、うつ病になったこと。ツアーをキャンセルして、数億円の損害を出した」と切り出し、自身の病状を「僕は“定型うつ病”。心が塞ぎがちになったり、不安になったりするだけじゃなく、体の症状がめちゃくちゃある」と説明。「うつ病になって身体的症状があると、本当に体が動かなくなるのよ。体がもう鉛のように重くなる」と告白した。
さらに、症状が最もひどかった時期を振り返り、「食欲もないけど、食べなきゃ死んじゃうからUber頼むわけよ。でも取りに行けないのよ。それを繰り返して、玄関にどんどんUberが溜まっていっちゃうぐらい、体が動かなくなってしまう。それにまた自分が情けなくなって、メンタルも病んでいく」と当時の苦しみを明かした。
ミュージシャンとしての恐怖「忘れられる怖さ」
山口は「ミュージシャンでうつ病になると、一番こたえるのは、“忘れられる”という怖さをずっと抱えるんですよ」と胸の内を吐露。活動休止中の不安を率直に語った。
そんな中、アニメ主題歌のタイアップオファーが舞い込んだ。山口は「俺は正直『無理だ』と思った。締め切りがあるとか、『これをやらなきゃいけない』という状態が、自分の精神にどう働くかは、めちゃくちゃよく分かってたから。引き受けると言った時点で悪化すると思ったのよ」と回顧。それでも「これを引き受けないと『サカナクション終わる』と思った」と決断の理由を語った。
うつ病が生んだ大ヒット曲「怪獣」
その末に完成したのが、大ヒット曲「怪獣」だ。山口は「たぶん俺、うつ病になってなかったら、『怪獣』という曲はできなかった」と断言。「病院の先生にも言われた。『苦しい思いをしてないと、たどり着けなかった歌詞だと思うよ』と言われたときに、『失敗してよかったな』って思ったのよ」と告白。
そして、「当時その瞬間は『失敗だ』って思ったことも、後から考えると成功だったり、自分にとって大事なものだったりする」と締めくくった。
山口一郎とサカナクションの活動休止
山口一郎はロックバンド・サカナクションのボーカル兼ギタリストで、多くの楽曲で作詞・作曲を手がける。うつ病の影響で2022年から約2年間、バンド活動を休止していた。現在はニッポン放送の深夜番組『サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン』でパーソナリティを務めている。



