7月31日公開の『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』の公開直前キャンペーンが、7月12日から13日にかけて、物語の舞台の一つである秋田県で開催された。秋田・大曲駅でお笑いコンビ・マユリカと野原しんのすけが一日駅長を体験したほか、声優の小林由美子も参加した舞台あいさつ、さらに“しんちゃん型花火”の打ち上げなど、秋田は「クレヨンしんちゃん」一色に染まった。
マユリカとしんのすけ、JR大曲駅で一日駅長に
1990年に連載が始まり、1992年のテレビアニメ放送開始以来、幅広い世代に愛され続ける「クレヨンしんちゃん」シリーズ。劇場版33作目となる本作は、父・ひろしの故郷・秋田を訪れた野原家が、妖怪たちが暮らす「妖怪の国」で奇々怪々な大冒険を繰り広げる物語。
「クレヨンしんちゃん」と秋田県は、野原ひろしの故郷が秋田県であるという縁から、野原家が暮らす埼玉県、そして野原みさえの故郷・熊本県とともに、2022年より「家族都市」として協定を締結。現在は、お互いに協力し合い、日本を元気にするさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。
中でも秋田県大仙市の大曲駅は、ひろしが実家に帰省する際に利用する駅であり、今回、映画にも登場する、ゆかりの深い場所。その大曲駅を訪れた、マユリカの阪本と中谷、そしてしんのすけ。マユリカはこの日のために用意された白い駅長制服に身を包み、大曲駅長から直々に任命状を受け取った。
スイッチバック運転に興味津々、新幹線見学で笑い
全国の新幹線停車駅で唯一、スイッチバック運転を行う大曲駅ならではの光景を見学すると、中谷は「車の大変な駐車みたいな感じですね!」と興味津々。秋田新幹線「こまち」の到着では、しんのすけが興奮のあまり、バックする新幹線を追いかけてホームを駆け出し、阪本と中谷も慌てて追いかけるなど、駅は笑いに包まれた。
その後は出発式にも参加し、3人そろって「出発、おしんこー!」と元気いっぱいに合図。中谷は「このような機会がないとなかなか見ることができないので、貴重な体験ができました」と振り返り、駅長制服姿にも「こんな格好をさせてもらえることはなかなかないので」と笑顔を見せた。
一方、天狗風の衣装を着たしんのすけが「いいなあ、オラも着たかったぞ。なんでオラ、着てないんだろ…」と残念がる一幕も。阪本が「ちょっと把握してない…」と返し、中谷が「大人の対応するな!」とツッコむなど、息の合った掛け合いで会場を盛り上げていた。
イオンシネマ大曲で秋田県特別試写会、小林由美子も登壇
続いてイオンシネマ大曲では、秋田県特別試写会を開催。満席の観客が「しんちゃーん!」と呼びかけると、しんのすけが客席後方から登場し、「みんな、オラになんかようかい? オラ、カスカベが生んだスーパースター!野原しんのすけ!オラに会いにきてくれて、ありがとござます〜」とおなじみの調子であいさつ。会場は笑いと拍手に包まれた。
マユリカも秋田弁で「しったげ(秋田弁で“とても”の意味)大曲〜!」と登場。「マユリカの阪本です。妖怪イカという役を演じました。野球対決のシーンで登場しますので、ぜひ観てください」「妖怪カレイを演じました、マユリカの中谷です。僕に体格が似ている妖怪が出てきたら僕の声だと思ってください。よろしくお願いしま〜す!」とそれぞれあいさつした。
しんのすけが、「“まゆ”と“ゆりか”!よろちくび〜!」と反応すると、すかさず中谷が「しんちゃん、それは俺らの妹の名前!」とツッコミを入れ、阪本が「僕の妹の名前が“まゆ”、中谷の妹の名前が“ゆりか”でがちゃんこしてマユリカってコンビ名なんです」と、説明した。さらに、しんのすけがマユリカのポッドキャスト「マユリカのうなげろりん!!」のリスナーだったことも明かされ、会場を沸かせた。
ゲスト声優が語る役柄の見どころと秋田への思い
今回、映画で演じた役について、中谷は「妖怪カレイは強面でいかつい雰囲気のキャラクターなんですけど、実はキャッチャーではなくピッチャーというところが意外なポイントですね」。阪本は「妖怪イカは、カレイよりも妖怪らしさが強いキャラクターなので、何を考えているのかわからないところがあります。そこから生まれるギャップも楽しんでほしい」と語った。
秋田については、「東北にはよく仕事で来ているのですが、秋田県だけはこれまで来たことがなかったんですよ。今回で東北をコンプリートできてうれしいです。映画の中で秋田の風景が登場するので、『映画に出てきたところだ!』と思いながら楽しめました」(中谷)、「きりたんぽなどを食べる機会がなかったので、次に訪れる機会があればぜひ食べてみたいです」(阪本)と、それぞれ秋田への思いを明かした。
小林由美子が秋田弁で挨拶、映画の見どころをアピール
舞台あいさつには野原しんのすけ役の小林由美子も登壇。「ようやくとーちゃんの実家である秋田に来ることができて、しったげうれしい!」と秋田弁を交えてあいさつし、会場は大きな拍手に包まれた。
作品について、「今回の映画では、ついに野原家が秋田に帰省します。これから観ていただくスクリーンには、皆さんが知っている場所がちょこちょこ登場するので、楽しんでいただけたらと思います」と紹介。
さらに、「野球勝負のシーンは迫力のある作画で見ごたえがあるので注目してほしいです」(中谷)、「ひろしの実家ですね」(阪本)、「花火のシーンはぜひ見ていただきたいです。あとは、風景もきれいで、セミの鳴き声や風鈴の音など、夏ならではのノスタルジックな雰囲気は魂を揺さぶられると思います」(小林)と、本作ならではの見どころをアピールした。
花火トークで思い出話、最後はしんちゃん型花火で締めくくり
大曲にちなみ、花火にまつわるトークでは、小林が「子どもの頃にパラシュート花火があって、打ち上げるとパラシュートが落ちてくるんです。それを毎回誰が拾うかでケンカになっていました」とコメント。阪本と中谷は地元・神戸の花火大会の思い出を語り、「好きな人が先輩と手をつないでいるのを見たこと。つらかったです…。見て見ぬふりをして、かき氷を食べました」(中谷)、「僕も同じ神戸の花火大会に、当時気になっていた子を誘って行ったのですが、会場ではぐれてしまって。それきり会えなくなってしまったんです。怒っちゃったのかな…」(阪本)と、少し切なかったり、不思議なエピソードに、会場は笑いに包まれた。
最後に小林は「大人から子どもまで楽しめる、自信をもってお届けできる作品ができたと思うので、ぜひこの夏は『映画クレヨンしんちゃん』を観て、夏休みの宿題の絵日記とかに描いてくれたらうれしい」と呼びかけていた。
しんちゃん型花火が夜空に浮かび、大曲の夏を彩る
イベントの締めくくりは、大曲の夏を代表する花火。しんのすけは秋田に住む祖父・銀の介とともに河川敷を訪れ、この日限定で打ち上げられた「しんちゃん型花火」を鑑賞した。夜空にしんちゃんの顔が大きく浮かび上がると、しんのすけは「ほっほーい! じーちゃんに会いに秋田に来たゾ〜! じいちゃん、見て見て! けーーつやーーーー!」と大喜び。さらに、大曲名物のスターマインも次々と夜空を彩り、会場は大きな歓声に包まれた。



