松江銘菓「朝汐」誕生は大正時代、裏付ける新聞記事発見 記念イベントで手包み再現
松江銘菓「朝汐」大正生まれと判明 裏付ける記事発見

松江の代表銘菓「朝汐(あさしお)」の歴史をひもとく資料が見つかり、誕生時期は大正時代だったことが明確になった。考案元の老舗和菓子店「風流堂」は「100年以上親しまれてきたこの味を、これからも守り続けていきたい」と決意を新たにしている。

大正期の考案を裏付ける新聞記事を発見

朝汐は、小豆の皮を取り除いて作ったあんこを、山芋を使った薯蕷(じょうよ)生地で包んだシンプルな和菓子。考案者は1890年に創業した風流堂2代目の内藤隆平氏で、日本海の荒波が岩肌に打ちつけ、白い泡となって散っていく情景を表現した。

今夏、風流堂の内藤葉子社長が菓子づくりに関する過去の資料に目を通していたところ、2代目の内藤氏が大正期に朝汐を考案したと伝える新聞記事(1987年3月15日付)を発見した。不明確だった朝汐の誕生時期を裏付ける証拠が見つかったことから、風流堂は10月13日、朝汐の誕生を祝って企画した記念イベントを松江市の寺町本店で開いた。

記念イベントで昔ながらの製法を再現

現在、朝汐の製造は機械化されているが、この日は職人が一つ一つ手包みでつくる昔ながらの製法で再現。店内では蒸したての朝汐が関係者らに振る舞われ、内藤社長は「歴史を感じながら、すっきりとした上品な味を楽しんでほしい」と魅力を伝えた。

風流堂では、出雲市の多伎産のイチジクや県内に店舗をかまえるコーヒー店「IMAGINE.COFFEE(イマジンコーヒー)」のコーヒー豆をあんこに加えた「朝汐四季めぐり」も期間限定で販売している。問い合わせは風流堂(0852・21・2344)。