梅雨の時期になると、なぜか体が重だるく感じたり、暴飲暴食をしていないのに体重が増えてしまうことはありませんか? その原因は、もしかすると「水太り」かもしれません。薬剤師であり鍼灸師でもある平地治美氏は、この時期のむくみや水太りに「きゅうり」が効果的だと指摘します。本記事では、その理由と効果的な食べ方について詳しく解説します。
なぜ梅雨に水太りしやすいのか
梅雨の時期は湿度が高く、体に余分な水分がたまりやすくなります。東洋医学では、この状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼び、体内の水分代謝が滞ることでむくみやだるさ、体重増加を引き起こすと考えられています。特に、脾(ひ)と呼ばれる消化器系の働きが弱まると、水分をうまく排出できず、水太りしやすくなります。
水太りのメカニズム
体内の水分バランスが崩れると、細胞外液が増加し、むくみが生じます。この状態が続くと、体重が増加するだけでなく、体の重さや疲労感、冷えなどの症状も現れます。暴食していないのに太ったと感じるのは、脂肪ではなく水分が原因であることが多いのです。
きゅうりが水太りに効く理由
きゅうりは、その約95%が水分で構成されており、体内の余分な水分を排出する「利水(りすい)」作用に優れた食材です。また、体にこもった熱を冷ます「清熱(せいねつ)」作用もあり、梅雨の蒸し暑さによるほてりや口の渇きを和らげます。ただし、きゅうり単体では体質を根本から改善するわけではなく、脾を補う食材と組み合わせることで真価を発揮します。
脾を補う食材との組み合わせ
脾の働きを強化する食材としては、以下のようなものがあります。
- じゃがいも、さつまいも、ニンジン
- キャベツ、ブロッコリー、かぼちゃ
- 大豆、枝豆
- はちみつ
- 鶏肉、牛肉
これらの食材をきゅうりと一緒に摂ることで、水分代謝が促進され、むくみや水太りの改善が期待できます。
熱中症対策にもきゅうりの浅漬け
きゅうりの浅漬けは、熱中症対策にも効果的です。その作用は経口補水液に似ており、以下のようなメリットがあります。
- 清熱作用で体内の余分な熱を冷ます
- 利水作用で湿気やむくみを排出
- 塩分で発汗により失われたミネラルを補給
- 胃腸への負担が少なく、水分と栄養を効率的に吸収
浅漬けにすることで、きゅうりの栄養素を効率よく摂取できるだけでなく、塩分が適度に加わるため、熱中症予防に役立ちます。今年の夏は、ぜひきゅうりの浅漬けを日常の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
梅雨時期の体の重さや水太りは、体内の水分代謝の乱れが原因です。きゅうりは利水・清熱作用に優れ、脾を補う食材と組み合わせることで効果を発揮します。また、浅漬けにすれば熱中症対策にもなり、一石二鳥。この時期特有の不調を、身近な食材で乗り切りましょう。



