神戸親和大学は15日、公式サイトを通じ、合唱曲「しあわせ運べるように」の作詞・作曲者で、教授を務めていた臼井真さんが7月10日に急逝したと公表した。65歳だった。
大学が公式サイトで発表、近親者のみで葬儀
大学は「去る7月10日に臼井真教授が急逝されました。65歳でした。まことに痛恨の極みであり、ここに謹んでその御霊に心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りするとともに、ご報告を申し上げます」とコメント。葬儀・告別式は親族の意向で近親者のみで執り行われたと伝えた。
同大学は今後について、「臼井真教授の遺志を受け継ぎ、阪神・淡路大震災の記憶を風化させないために、『しあわせ運べるように』を歌い繋ぐ活動を継続し、その輪を次の世代へと広げていけるように努めてまいります」と表明。また、お別れの会を学内で検討しており、詳細が決まり次第ホームページで知らせるとした。
震災直後に10分で生まれた復興の歌
臼井さんは1995年の阪神・淡路大震災で、自宅があった神戸市東灘区が全壊。震災から約2週間後、変わり果てた故郷の姿をニュースで見て衝撃を受け、わずか10分で「しあわせ運べるように」を作詞・作曲した。同曲は神戸復興のシンボルとして今も歌い継がれている。
臼井さんは1983年から神戸市立小学校で音楽専科教諭を務め、震災当時も小学校教諭だった。2011年の東日本大震災後には同曲をCDブックとして出版し、印税収入全額を東日本大震災と熊本地震の被災者支援に寄付した。
教職から大学教員へ、数々の受賞歴
2021年3月に小学校教員を定年退職し、同年4月から神戸親和女子大学(現・神戸親和大学)発達教育学部児童教育学科准教授に着任。その後、神戸親和大学教育学部教育学科教授を務めていた。
主な受賞歴として、2011年に文部科学大臣優秀教職員表彰、2021年に兵庫県功労者表彰(文化功労)および第8回JASRAC音楽文化賞、2025年には兵庫県功労者表彰(県勢高揚功労)を受賞している。



