桜井章一氏、麻雀に嫌悪感抱いた過去語る 連載アーカイブ
桜井章一氏、麻雀に嫌悪感抱いた過去語る

20年間無敗の伝説を持ち、〝雀鬼(じゃんき)〟の異名を取った元麻雀師で雀鬼会会長の桜井章一さん(69)の人生は、多くの劇画や映画で取り上げられています。引退後は麻雀を通して人間力を鍛える道場を開設し、若者を指導しています。実は、自身を育てた麻雀に嫌悪感を抱いたことが、今の生き方につながっています。

大学生プロ

たばこの煙が立ちこめる一室で、眼光鋭い4人が黙々と麻雀牌(パイ)をツモ(取)っては、捨てる。背後では、仕立てのいいスーツを着た政財界人らが、帯封付きの札束を傍らに見守っている。時には命の危険にさらされることも…。モデルになった映画や劇画では、おおよそこんなふうに脚色されたシーンが描かれる。

その麻雀人生の始まりは大学時代だった。何げなく友人について行ったら、そこは雀荘。後ろから見ていると、あることに気づいた。

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「単なる絵合わせに、なんで苦労しているんだろうと思ったね。一局が一つの小説のようにストーリーに見えた」

詳しいルールを知らなかったのに、麻雀卓に加わってみると連勝。強さを見込まれ半年後、裏の世界に引っ張りこまれた。工学部に通う大学4年の時だった。父親がのめりこみ、家族を悲しませたことから、母親に「やるな」と言われていたのに。気がつけば麻雀の道を歩き出していた。

無敗のまま〝引退〟

この記事は2010~2013年に産経新聞に掲載した連載「転機。話そう、話しましょう」のアーカイブ記事です。肩書、年齢、名称などは掲載当時のまま。

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