宮崎市の詩人・南邦和さん回顧展、引き揚げ語る短編映像公開
宮崎市の詩人・南邦和さん回顧展、引き揚げ映像公開

終戦後に朝鮮半島から引き揚げた宮崎市の詩人・南邦和さんを追悼する回顧展「僕を知っていますか?」が15日、同市の佐土原総合文化センターで開かれた。昨年1月に91歳で死去した南さんが生前、カメラの前で当時の苦境を語った映像の短編作品を公開した。

南さんの生涯と業績

南さんは1933年に朝鮮半島の北側(現・北朝鮮)で生まれ、日本の敗戦を受けて県内に引き揚げた。戦後は裁判所に勤めながら詩や演劇などの文芸活動に打ち込み、多数の著書を残すとともに県内学校の校歌の作詞も手がけた。

回顧展の開催経緯

回顧展は多才な能力を発揮した南さんを慕う市民ら数十人が集まり、故人の足跡や人柄を振り返ろうと企画された。当初は一周忌を見据えて今年1月に開催する予定だったが、市中心部の大淀川から不発弾が見つかった影響で終戦の日(8月15日)に延期していた。

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公開された短編作品

短編作品は「最後に語った引き揚げの真実」との題名で、過去の映像記録をもとに回顧展の開催に合わせて製作した。南さんは作中で、旧ソ連の支配地域から脱出する過程で経験した悲惨な出来事を赤裸々に告白し、「若い人たちに語り部として話すことが一つの責任」と語っていた。

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