石井ふく子プロデューサーが100歳に 「心が美しく見えるドラマを」
石井ふく子プロデューサー100歳 心美しいドラマ誓う

テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などで知られるプロデューサーの石井ふく子さんが9月1日、100歳の誕生日を迎えた。この日、東京都内で開かれた会見で「百寿」の喜びを語った。

「20引くわ」 自身の感覚は80歳

9月1日に誕生日を迎えた石井さんは、100歳になった気持ちを司会に尋ねられ、「100だって言われると随分年取ったなと思うんですけど、私はそんなに年を取ったと思っていないので元気でおります」と答えた。

さらに「ご自身が感じている年齢はいま何歳くらいですか?」と問われると、「20引くわ」と回答。自身では、80歳くらいの感覚だとの見解を示した。

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数多くのホームドラマを手掛け「心です」

石井さんは1926年9月1日、東京府東京市下谷区(現在の東京都台東区)で生まれた。俳優として約2年間活動したのち、TBSの嘱託社員などを務め、58年に初めてドラマのプロデューサーを担当。61年にTBSに入社した。

プロデューサーとして、平岩弓枝さん脚本の「肝っ玉かあさん」「ありがとう」、橋田寿賀子さん脚本の「渡る世間は鬼ばかり」など数多くの作品を手掛け、ホームドラマの名手として知られる。

会見で、作品をつくるうえで大切にしてきたことを問われると、「心です」と一言。TBS系で放送中の人気ドラマ「VIVANT」について感想を尋ねられると、「私はあんまり好まない」とコメント。報道陣が沸くと、「悪口を言っているわけじゃないです。私の心の中にああいうドラマがないので。すいません」と、少し申し訳なさそうに話した。

ギネス記録更新 今後の構想と新賞創設

2025年、98歳で「世界最高齢の現役テレビプロデューサー」として自身が持つギネス世界記録を更新した。近年も、ドラマのプロデュースや舞台演出の仕事に精力的に取り組んでいる。

今後については「家族っていうのは大事なんだなということを、もう一回テレビの上でやってみたい」と構想を語った。「お互いの心と心を通い合わせるのがテレビだと思っています。心のある、心が美しく見えるドラマをつくっていきたいと思っています」と述べた。

橋田文化財団は1日、石井さんが100歳を迎えたことを記念して「石井ふく子プロデューサー賞」を創設すると発表した。優れた映像プロデューサーを顕彰する賞で、第1回受賞者は2027年春の第35回橋田賞にあわせて発表するという。

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