本木雅弘、威厳ある殿の演技に「向いてない」と本音 黒沢清監督「大スターってこういうこと」と感心
本木雅弘、「向いてない」本音に黒沢監督感心

本木雅弘、威厳ある殿の演技に「向いてない」と本音 黒沢清監督が感心

俳優の本木雅弘(60)と黒沢清監督(70)が19日、都内で行われた映画『黒牢城』の初日舞台あいさつに登壇した。黒沢監督は、撮影現場での本木の一言を明かし、その率直さに感銘を受けたと語った。

本作は、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をW受賞した米澤穂信氏のミステリーを映画化。黒沢監督にとって初の時代劇であり、密室と化した“黒牢城”を舞台に、城主・荒木村重(本木)とその妻・千代保(吉高由里子)、地下牢に囚われた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)らが織りなす緊迫の戦国心理ミステリー超大作だ。

黒沢監督は撮影初期を振り返り、「荒木村重が配下に殿の威厳を見せるシーンで、カットと言った瞬間に本木さんが『向いてない』と言った。ものすごく衝撃でした」と述懐。「まず『向いてない』と正直に言葉で言えるのがすごい。殿様の芝居に向いている人なんていない。でもみんな虚勢を張って頑張って演じるが、本木さんは正直に言える。大スターってこういうことかと思った。肩肘を張らずに素直に口にしていいんだ、本木雅弘というスターのすごさ」と感嘆した。

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さらに黒沢監督は、「荒木村重はそういう人だとその瞬間に思った。部下の前で殿として振る舞わなければならないが、どこかで自分は向いていないと思い続けた人物。本木さんの言葉が最初から心に残っていた」と語り、その一言が役の解釈に影響を与えたことを示唆した。

これに本木は「なんとなく覚えている」と笑顔を見せ、「それにずっともがき苦しんだ2ヶ月だったのは確か。監督の演出の中で解釈を尋ねると『それもありますね』と決めつけずに応えてくれた。人間の揺らぎがあってこそ、らしさにつながる。そういったことに救われながら演じた」と感謝の気持ちを述べた。

イベントには他にも、菅田将暉(33)、吉高由里子(37)、青木崇高(46)、宮舘涼太(Snow Man/33)、柄本佑(39)、オダギリジョー(50)が登壇し、映画の見どころや撮影秘話を語った。

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