旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)が保有していた知的財産権について、SMILE―UP.(スマイル社)は朝日新聞の取材に、タレントのマネジメント業務などを引き継いだSTARTO ENTERTAINMENTなど第三者への移転を完了したと明らかにした。
旧事務所は2023年9月に記者会見を開き、創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害を認めて謝罪。ジャニー氏のめいで社長の藤島ジュリー景子氏らが謝罪し、藤島氏の引責辞任と、所属タレントの東山紀之氏が社長に就任したことを明らかにした。翌10月には社名をスマイル社に変更。被害者への補償に専念し、タレントのマネジメントなどは新設する会社が担うと発表した。藤島氏は取締役としてとどまるが「補償とタレントの心のケアに専念し、それ以外の業務には一切あたらない」と表明していた。
知的財産権の移転完了
スマイル社が知的財産に関する権利を保有したままだと巨額の収入を得ることになるため、その行方が注目されていた。スマイル社によると25年11月までに、録音された音源の複製・配信などができる音楽原盤権や映画著作権、商標権、タレントの写真の著作権などを第三者に移し終えたという。
このうち音楽原盤権について、スマイル社は24年4月、関連会社の「ブライト・ノート・ミュージック」(旧ジャニーズ出版)と共同で保有していると公表。一度にスタート社へ移すと財務的な負担が大きいとして、段階的に保有割合を減らす方針を表明していた。
藤島氏の関連会社役職退任
また、藤島氏は音楽原盤権などを管理する「ブライト・ノート・ミュージック」など関連会社4社の役職を、24年5~8月に退任したという。一方、藤島氏が関連会社の株式を保有しているかどうかについては、「詳細は公表しておりませんので、回答は控えさせていただく」と回答した。
ファンクラブ事業「ファミリークラブ」は新会社「FAMILY CLUB」が事業を承継した。スマイル社は「スマイル社の資本は入っていない」としているが、株主構成などは明らかにしていない。
廃業時期は未定
スマイル社は被害者への補償を終えた後に廃業する方針を示しているが、「現時点では、具体的な廃業の時期は未定」という。また、社長の東山氏については「現時点で芸能界に復帰する予定はない」としている。朝日新聞は東山氏にインタビューを申し込んだが、スマイル社は「差し控えさせていただきたく存じます」と回答している。



