カフェでの「ケープを使った授乳」をめぐる議論が日本で過熱している。イラストレーターでコミックエッセイストのハラユキ氏は、一連の騒動を分析し、母親への過度な我慢の強要や、赤ちゃん自身の視点が欠如している問題点を指摘する。
炎上の背景と「我慢の連鎖」
今回の授乳をめぐる喧騒について、ハラユキ氏は「『店の人』『母親』『まわりの客』について述べる意見が圧倒的に多く、肝心の赤ちゃん自身についての意見が少ない」と述べる。SNS上では「ケープなしでの授乳は周囲に不快感を与える」「母親なら我慢して当然」といった声が相次ぎ、一部のカフェでは授乳自体を禁止する動きも出ている。
しかし、赤ちゃん視点で見れば、高温多湿な日本ではケープの中で授乳するよりも、ケープなしの方が快適なことが多い。赤ちゃんは汗っかきで、ケープがないと母親と目を合わせながら飲むことができ、コミュニケーションにも良い影響がある。
「配慮合戦」のエスカレート
現状では、赤ちゃんにとってのベストよりも周囲への配慮が重視されている。ハラユキ氏は「さらなる配慮が求められるこの配慮合戦はどこまでエスカレートするんだろう」と疑問を呈する。授乳服メーカーの代表や産婦人科医からも、過度な規制に対して懸念の声が上がっている。
少子化問題が加速する今、授乳は「マナー」の問題ではなく、母親と子どもの権利や子育て支援の問題として社会で扱われるべきだと、ハラユキ氏は主張する。



