岸恵子さん死去、山田洋次監督や石坂浩二さんが追悼コメント
岸恵子さん死去 山田洋次監督や石坂浩二さんが追悼

7日に亡くなった俳優の岸恵子さん。映画『君の名は』やTBSの日曜劇場『東京の秋』などで幅広く活躍した。時代をともにした映画人たちからは、追悼の声が上がっている。

山田洋次監督「深い感慨と悲しみの中に受けとめています」

映画監督の山田洋次さんは、松竹を通じてコメントを出した。岸さんは、山田監督の『男はつらいよ 私の寅さん』(1973年)や『たそがれ清兵衛』(2011年)に出演していた。

「ぼくの青春時代、つまり日本映画が娯楽の王座をしめていたあの時代を代表する大スターの死を、深い感慨と悲しみの中に受けとめています。寅さんの華やかなマドンナ陣の一人としてスクリーンを輝かしてくれたことも、今はなつかしい想い出となりました」

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石坂浩二さん「聡明で凛とした佇まいは、今も鮮明に記憶に残っています」

俳優の石坂浩二さんも、所属事務所を通じて追悼コメントを寄せた。市川崑監督の『悪魔の手毬唄』(1977年)や『女王蜂』(78年)、『細雪』(83年)で共演した岸さんについて、言葉ですべてを説明しない監督の演出を「よく分かっていらした」と振り返る。石坂さんに対しても「言葉にして説明してくださったことがあった」という。

「聡明で凛とした佇まいは、今も鮮明に記憶に残っています」と悼んだ。

石坂さんのコメント全文は次の通り。

岸恵子さんとは、市川崑監督の作品でご一緒しました。市川監督の演出には、言葉ではすべて説明されないところがあり、指示も簡潔でした。その奥にあるものを、こちらが汲み取らなければならない。岸さんは、そんな市川監督の心をよく分かっていらした。監督が何を考え、何を求めているのか、私には汲み取りきれない部分を、岸さんが言葉にして説明してくださったことがありました。それは岸さん自身の知性や感性があってこそだったのだと思います。私にとっては本当に教わることの多い方でした。しばらくお会いしておりませんでしたが、岸さんの美しさと、聡明で凛とした佇まいは、今も鮮明に記憶に残っています。心よりご冥福をお祈りいたします。

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