セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がなぜ世界中で愛されているのか。その理由は、ゲームを超えた幅広いタッチポイントにある。カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで注目されたセガの「ファンダム戦略」は、ファンを増やし、ブランドとの関わりを多様化するトランスメディアアプローチが核心だ。
トランスメディアで広がるソニックの世界
セガの内海氏は、ソニックのファン層がゲーマーだけではないと指摘する。「今や、ソニックファンはゲームから入った人だけではありません。ソニックへの入り口がいろいろあるんです。」IDWコミックスやNetflixアニメなど、多様なメディア展開により、ファンがソニックと出会う機会が増えている。これが、ファンダムの拡大と多様化を促進している。
ファンとの関わりを増やす
PRストラテジストの本田氏は、「ファンとの関わり合いの機会を増やす」ことが重要だと述べる。ブランドと関わる機会が増えれば、ファン層も広がる。これはトランスメディア戦略の中核だ。
「ファンダムからの推奨」の力
内海氏は、従来の広告手法が若年層に疑われがちだと指摘。「彼らは、コミュニティや信頼できる人々などの意見に耳を傾ける傾向があります。」そこでセガは、クリエイターやインフルエンサーが創作活動に使える「素材」を準備している。コンテンツそのものではなく、素材を提供することで、SNSを通じて自然な推薦を生み出す戦略だ。セガ自身もインスピレーションを与える取り組みを行い、ユーザーが発見できる場を提供している。



