『キングダム ハーツIV』「延期は絶対にない」野村哲也氏がD23で宣言、『リメンバー・ミー』ワールドや折り紙ミッキーも判明
『KH4』延期なしと野村氏宣言、D23で新要素判明

米カリフォルニア州アナハイムで開催中の「D23:アルティメット・ディズニーファン・イベント2026」で15日(現地時間)、人気ゲーム「キングダム ハーツ」シリーズのスペシャルパネル「DEEP DIVE into KINGDOM HEARTS」が行われ、シリーズの生みの親であるディレクターの野村哲也氏がサプライズ登壇した。

「延期は絶対にありません」と宣言

前日の「ディズニー・エンターテイメント・ショーケース」で、ナンバリング最新作『キングダム ハーツIV』が2027年後半に発売されることが発表された。野村氏は発売時期について「延期は絶対にありません」と力強く宣言。会場では約4分間の最新トレーラーも上映され、ディズニー&ピクサー映画『リメンバー・ミー』のワールドや、ミッキーマウスを操作する新たなゲーム要素などが明らかになった。

「D23」のステージに姿を見せた野村氏は、「ここに来るのは何年ぶりかになりますが、ようやく来ることができました」とあいさつ。前日に現地入りしていたものの、サプライズ登壇のため姿を隠していたといい、「こうしてステージに出られたので、ようやく自由になれたと言えますね(笑)」と笑顔を見せた。その一方で、「明日にはもう日本へ帰国します」と明かし、会場の笑いを誘った。

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『リメンバー・ミー』選定の鍵はソラの現在

パネルには、事前に登壇が発表されていた共同ディレクターの安江泰氏、Disney&Pixar Gamesのプロダクト開発ディレクターを務めるナナ・ガッド氏も参加。俳優のクリオ・トーマスの進行で、ディズニーワールドの選定や最新作の開発について語った。

構想当初から「絶対に盛り込まなければならない」と確信していたディズニー作品を聞かれた野村氏は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を挙げた。「クラシックなアニメーション映画を登場させることは当然想定していましたが、それだけではなく、少し意表を突くような、予想外の要素を投げ込みたかったんです。それ以来、ナンバリングタイトルには、実写映画をベースにしたものなど、少なくとも一つは驚きのあるワールドを入れることを意識するようにしています」と答えた。

一方、安江氏は、ディズニーワールドを選ぶ際には、まず「プレイヤーにどのような体験をしてほしいか」を考えると説明。「アトラクションが詰まったディズニーランドのようなパッケージ」を目指しているという。

ガッド氏は、キャラクターが未知の環境に置かれても、そのキャラクターらしい反応を見せることが“本物らしさ”につながると紹介。映画のビジュアルや構図、物語のリズムまで細かく調整していると明かした。

ミッキーを操作する「紙の世界」と折り紙アクション

安江氏によると、「スカラ・アド・カエルム」ではミッキーを操作して本の中の“紙の世界”を冒険することになるという。ミッキーは折り紙のように自身の分身を生み出すことが可能で、ペラペラになって壁の隙間をすり抜けたり、紙飛行機のように空を飛んだり、巨大化・小型化・箱型に変形したりしながら謎を解いていく。ソラのアクションとは大きく異なる、パズル要素の強い独自のゲームプレイが楽しめる仕上がりになっていると明かした。

クァッドラトゥムでは、キーチェーンを射出してビルの屋上へ飛び移るほか、電線を滑り降りたり、標識を利用してスイングしたりするなど、大都市を立体的に駆け抜ける新アクションが登場する。安江氏は、開発チームが東京各地を実際に歩き、光の表現や街のスケール感を研究したと話した。

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25周年を前に「頭はすでに30周年」

パネルの締めくくりには、2027年に迎えるシリーズ25周年について、野村氏は「すべては本当にファンの皆さんの応援のおかげです。これほど長くシリーズが続いてきたのは、皆さんの支えがあったからこそです」と感謝を伝えた。

25周年に向けて、すでに複数の企画が水面下で進んでいるという。「25周年が近づくにつれて、私が今考えているのは『30周年に向けてどうするか』ということです」と、さらに先を見据えていることを明かした。

今回発表されたオリジナルアニメーションシリーズ『キングダム ハーツ(仮題)』も、その展開の一つ。野村氏は、発表にあたって詳細を話そうとしたものの、「関係各所から『それはまだ言わないでください』と止められてしまいまして」と苦笑い。「まだお話しできないことがたくさんあります。ただ、公式コメントでもお伝えした通り、私自身が深く関わっているプロジェクトですので、ぜひ楽しみにしていただければと思います」とアピールした。

なお、アニメシリーズはディズニー・チャンネルで放送され、動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」でも配信される予定。野村氏をはじめ、スクウェア・エニックスのクリエイティブチームが制作に参加する。

「延期は絶対にない」発売への不安を一蹴

野村氏は最後に、『キングダム ハーツIV』の発売時期について、ファンへ伝えておきたいことがあると切り出した。「ゲームの発売を『2027年後半』と発表した際、ネット上で『また発売延期になるんじゃないか』という声を見かけました。ここではっきり言わせてください。延期は絶対にありません」

続けて、「2027年の発売を安心して楽しみにお待ちください。プロモーションもまだ始まったばかりですので、今後の新情報にもぜひ期待していただければと思います」と呼びかけた。

安江氏も、開発スケジュールは極めて順調だと説明。「100%確実に間に合います。絶対にお届けしますので、楽しみにしていてください」と断言し、満員の会場から大きな歓声を浴びた。

また、歴代作品を収録した『KINGDOM HEARTS Collection[I〜III]』が10月8日に発売されることも決定。Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|Sに対応し、予約を受け付けている。

パネル後半には、ディズニー・キャラクター・ボイスのクリエイティブディレクターを務めるレネ・ジョンソン氏が登壇。英語版でソラを演じるハーレイ・ジョエル・オスメントと、リク役のデヴィッド・ギャラガーとともに、Q&A形式で『キングダム ハーツ』の舞台裏や制作過程について語った。

ハーレイとデヴィッドがシリーズの名場面を再現して観客を喜ばせたほか、日本版ソラ役の入野自由もビデオメッセージを寄せ、会場のファンを沸かせた。