トミー・バストウ、「なら国際映画祭2026」アンバサダー就任 河瀬直美と登壇
トミー・バストウ、なら国際映画祭アンバサダー就任

連続テレビ小説『ばけばけ』や米ドラマ『SHOGUN 将軍』への出演で知られる俳優のトミー・バストウが、9月19日から23日まで奈良県内で開催される「なら国際映画祭2026」のアンバサダーに就任した。4日に行われた記者発表会に、エグゼクティブディレクターを務める映画作家・河瀬直美とともに登壇した。

流ちょうな日本語であいさつ

バストウは、流ちょうな日本語で「最初にこのお話をいただいたときは本当に驚きました。『ばけばけ』に出演してから、たくさんの素敵な、素晴らしい機会に恵まれてきましたが、今回、なら国際映画祭のアンバサダーに選んでいただき、心から光栄です」とあいさつした。

一方の河瀬は、「実は私、普段テレビをあまり見ないので、『ばけばけ』も『SHOGUN 将軍』も拝見できていなくて……」と率直に明かして会場を沸かせた。

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起用のきっかけは別所哲也の紹介

今回の起用は、俳優・別所哲也の紹介がきっかけだったという。河瀬は「私は別所さんのことを信頼しておりまして、別所さんからご紹介いただいたのがトミーさんでした。別所さんも、かつてアメリカで演技を学んでいたことがあり、さらにご縁もあって。そのつながりというのも人のご縁だなと思いました」と説明した。

日本でのドラマ撮影について、バストウは「母国語ではない日本語での演技は本当に大変でしたが、その分、達成感があり、有意義な時間になりました。スタッフや共演者の皆さんが温かく支えてくれましたので、彼らのおかげで安心して撮影に臨むことができました」と回想。「その経験を大切にしながら、これからも日本で活動していきたいと思います」と意欲を示した。

テーマは「CROSS」、世界81の国と地域から1438作品

なら国際映画祭は、奈良の平城遷都1300年にあたる2010年に始まり、2年に1度開催されている映画祭。9回目となる今回は「CROSS」をテーマに掲げ、世界各地の新鋭監督による作品を紹介するインターナショナルコンペティションや、学生映像作家を対象とする「NARA-wave学生映画コンペティション」などを実施する。

河瀬はテーマについて、「奈良はシルクロードの最終到着点と言われており、1300年前は真の文化観光都市でした。現在も1日に5万人弱もの観光客が世界中から訪れています」と説明。「いろいろな方たちが文化や国境を越えて交わる交差点ではないかと思い、“CROSS”と名付けました」と、その意図を明かした。

両コンペティションには、世界81の国と地域から計1438作品が寄せられた。このうちインターナショナルコンペティションには279作品が応募。審査委員長は、映画『007/慰めの報酬』などで知られる俳優オルガ・キュリレンコが務める。審査員には、サンダンス映画祭の長編・短編映画部門シニアプログラマーであるハイディ・ツウィッカー、ベルギーの映画監督ローラ・ワンデルらが名を連ねる。

東大寺でのレッドカーペットやイタリア特集も

映画祭の幕開けを飾るのは、世界遺産・東大寺の大仏殿前で約6年ぶりに行われる「祈りのレッドカーペット」。世界平和への祈りを込めた“儀式”として実施され、普段は閉ざされている中門も特別に開かれる。奈良県のマスコットキャラクター・せんとくんと、大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクが並んでゲストを迎えるという、貴重な光景も実現するという。

このほか、日本とイタリアの国交樹立160周年を記念し、約120年前のサイレント映画から現代まで、イタリア映画の魅力をたどる特別プログラムを実施。「第79回カンヌ国際映画祭」短編パルムドール受賞作を含む短編4作品も上映される。

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バストウは最後に、「美しい奈良で素敵な映画を観ることを楽しみにしています。ぜひ来てください。奈良でお待ちしています」と来場を呼びかけた。