宮崎県の一般社団法人・木城町ふるさと振興協会と同町教育委員会は、戦国時代に現在の町内で起きた合戦を案内するボランティアガイドを発足させた。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送がきっかけで、約10人がガイドとして活動を始める。
高城合戦の歴史と遺構
町教委などによると、現在の木城町一帯は安土桃山時代、南九州を治めていた島津家が支配し、町を見下ろす高台にある高城を拠点としていた。天下統一のため九州平定に乗り出した羽柴(豊臣)秀吉の弟、秀長の軍勢が高城を包囲し、救援に来た島津氏の軍勢を高城南側の根白坂で破る「根白坂の戦い(第2次高城合戦)」(1587年)が起きた歴史がある。
今年、秀長が主人公の「豊臣兄弟!」の放送が開始。町内には高城跡や、豊臣軍が築いた堀や秀長ゆかりの陣地跡などの遺構が残っており、同協会と町教委は秀長と縁がある町を広く知ってもらうため、遺構を観光客向けに解説する「高城合戦ボランティアガイド」を発足することを決めた。
ガイドの養成と活動内容
今年1月に募集を始め、2~7月、歴史や遺構について学ぶ講座を受講してもらい、約10人をガイドとして養成した。豊臣軍が高城合戦で築いた空堀の跡などを、観光客の求めに応じて柔軟に案内する。
ガイドになった竹田純子さん(79)は「大河ドラマがいいきっかけになった。(ガイドを通じて)町内外の方々に木城町はこんなにいい所なんだと魅力を伝えたい」と意気込み、同協会は「より多くの方が木城町に興味を持ち、来町してもらうきっかけになれば」と期待している。
ガイドは無料。利用の申し込みは秋以降に、同協会(0983・32・3770)で受け付ける。



