気象庁が今年4月、最高気温40度以上の日を「酷暑日」と正式に制定した。これまで最高気温35度以上は「猛暑日」、30度以上は「真夏日」、25度以上は「夏日」と区分されていたが、新たな区分が加わった。
「酷」の字の意味
「酷暑日」の「酷」という字は、音読みでは「こく」と読み、「残酷」「過酷」「冷酷」「酷評」「酷使」など、あまり歓迎したくない意味の熟語に使われる。表外読みでは「ひど(い)」とも「むご(い)」とも読めるため、校閲的にはひらがな表記にするか、漢字を使うならルビを振るという対応になる。
中国語ではポジティブな意味
日本語ではネガティブな意味でしか使われていないと思われる「酷」だが、中国語では「クー」と発音し、英語の「cool(クール)」に通じるため、「かっこいい」などのポジティブな意味で使われているという記事をネットで見たことがある。日本語とは意味が逆になってしまう使われ方をしていておもしろい。
甲子園と酷暑
今年も高校野球・夏の甲子園が開催中だ。2024年から暑さ対策で2部制が導入され、昨年、今年と実施日数が拡大されている。酷暑の中での試合は選手・審判はもちろん、応援団・観客にとっても酷である。夏日、真夏日くらいの甲子園で見た名勝負を思い出しながら、「酷」という字のない世界を想像してみよう。



