祇園祭前祭の宵山間近、各山鉾町が意匠凝らした授与品を用意
祇園祭前祭宵山間近、山鉾町が授与品を用意

祇園祭・前祭(さきまつり)の宵山期間がまもなく始まる。各山鉾(やまほこ)町では、今年も意匠を凝らした授与品を準備している。カマキリのからくりで知られる蟷螂山(とうろうやま)や、巡行のしんがりを務める船鉾、そして「山一番」を引き当てた郭巨山(かっきょやま)など、個性豊かな品々が揃う。

蟷螂山:玉村ヘビオ氏デザインの鮮やかグッズ

蟷螂山(京都市中京区)では、京都市在住のイラストレーター・玉村ヘビオさん(55)がデザインした新作を用意した。Tシャツ(3000円)や缶バッジ(500円)には、御所車の屋根の上に乗るカマキリを幾何学模様で表現。オレンジや赤など鮮やかな色合いを用いた手ぬぐい(1000円)は、水引に描かれているタチバナと、御所車に彫刻されているツバキに着目し、それぞれカマキリとともにあしらった。玉村さんは「伝統の祭りに込められた意味合いを守りつつ、シンプルなデザインにした」と語る。

船鉾:ロビンやすお氏の漫画キャラ手ぬぐい

前祭の山鉾巡行でしんがりを務める船鉾は、大津市在住の漫画家・ロビンやすおさん(51)が絵柄を担った手ぬぐい(1500円)を新たにそろえた。囃子(はやし)方らが乗った船鉾が描かれ、赤、黒、ベージュの色づかいが目を引く。ロビンさんの作品「スサノオくん」に登場するキャラクターもいる。祇園祭船鉾保存会代表理事の丸橋博之さん(74)は「鉾全体のバランスがとれているイラストだ」と推す。

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郭巨山:巡行順を記した手ぬぐいが登場

京都市下京区の郭巨山町にある旗専門店「平岡旗製造」は、今年の山鉾の巡行順を記した手ぬぐい(1500円)を製作した。社長の平岡成介さん(51)は「今年だけの特別なデザインの記念品として手にとってほしい」と願う。平岡さんが「ガイドブックのように使える手ぬぐいはありそうでなかった。祇園祭の定番にしたい」と発案し、昨年から授与を開始。2日に行われた山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」からわずか10日間で5000枚を作り上げた。約20か所の山鉾のちまき授与所や巡行当日の沿道などで扱う。

今年のくじ取り式の結果、前祭の郭巨山はくじを引く山鉾の中で先頭を進む「山一番」を引き当てた。くじを引いたのは、平岡さんの父で保存会の代表理事を務める昌高さん(80)。昌高さんは代表を31年間務め、今回で保存会を勇退する予定で、「最後に縁起の良いくじを引けてよかった。ぜひ郭巨山に注目してもらいたい」と話した。

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