一人でいることを好みそうな理系男性が、わずか5カ月で夫になった。その立役者は、9歳年下の女性だった。ライターの大宮冬洋氏が、恋愛経験ゼロの49歳男性・浩之さん(仮名)の結婚物語を紹介する。
結婚相談所での条件設定
浩之さんが結婚相談所に入会したのは2023年2月。会員データベースから条件に合う女性を探し、早速お見合いを申し込んだ。検索条件は「40歳前後の愛知県在住」で、子どもが欲しかったため少し年下が良く、通勤を考慮して遠方の人は避けた。収入で生活できるなら、相手の就労状況は問わなかったという。
40代半ばの中堅メーカー正社員としては妥当な条件だが、浩之さんは感情も重視した。何度か会って「無理なく楽しく一緒に暮らせそうか」を判断基準にした。最初に会った女性は3歳年下で実家住まいだったが、無職であることに負い目を感じている様子で自信がなく、楽しく暮らせそうにないと判断してお断りした。
9歳年下の妻は「かなりの年上好き」
2人目のお見合い相手が現在の妻・千佐子さん(仮名)だった。浩之さんより9歳年下で、愛知県内の実家に住む千佐子さんから申し込みがあった。浩之さんは「後から知ったことですが、ヨメはかなりの年上好き。できれば20歳ぐらい上の人との結婚を望んでいたようです」と語る。
会ってみると、明るくて可愛らしい印象で話しやすかった。毎週末のデートでは、千佐子さんが行きたい場所をしっかり意思表示し、県内の景勝地など車で気軽に行ける場所を選ぶ堅実さが浩之さんの好みに合った。浩之さんは「私は観光が目的でしたが、食べることが好きなヨメは各地の美味しいものがメイン。ソフトクリームや蕎麦を目的にした旅も面白い。金銭感覚を含め、いろんな感覚が似ているので、この人ならうまくやっていけると思いました」と振り返る。
交際は千佐子さんが主導
交際は千佐子さんが主導した形だった。浩之さんは「どうして真剣交際を申し込まないんですか」と尻を叩かれ、交際に至ったという。恋愛経験ゼロの浩之さんにとって、積極的な千佐子さんの存在が大きかったようだ。
こうして、49歳の理系男性と9歳年下の女性は交際5カ月で結婚。年齢差を超えた結婚の背景には、お互いの価値観の一致と、女性の積極性があった。



