愛知県に住む浩之さん(仮名)は、49歳で結婚するまで恋愛経験がほとんどなかった。理系の仕事に没頭する日々を送っていたが、結婚相談所の後押しで9歳年下の千佐子さん(仮名)と出会い、交際わずか5カ月でゴールインした。
家事とお金の分担は「昭和と令和のハイブリッド」
浩之さんは家事の大部分を妻に任せている。「清潔の感覚は私とヨメで違うので(笑)、家の中のことはヨメに一任しています。掃除、洗濯、料理ですね。実家から出たことがなかったヨメは、結婚当初はじゃがいもの皮むきすら私より下手だったのですが、今ではいろんなレシピを見て美味しいゴハンを作ってくれます。会社から帰ったらゴハンを用意して待っていてくれる人がいるのは幸せなことですね」と語る。
一方、お金の管理と家の外の掃除(庭、ベランダ、車)は浩之さんが担当。千佐子さんにはクレジットカードの家族カードを渡し、現金購入時はレシートをもらうよう依頼。すべての支出をエクセルで管理している。「2人での生活にかかるお金を把握したい」という強いこだわりからだ。
「独身時代と比べても食費などは倍にはならないことがわかりました。これならば住宅ローンを返しながらでも生活していけるなと思っています。家の外の掃除というのは庭とベランダ、車ですね。雑草を抜いたり、2台の車を洗ったりするのは私がやっています」
子どもは希望せず、夫婦2人の生活に納得
婚活中は子どもを希望していた浩之さんだが、千佐子さんに不妊治療の意思がなく、自身も49歳になった今では夫婦2人暮らしに満足している。しっかり者の浩之さんに千佐子さんが甘える形で、家庭のバランスが取れているという。
「夫婦喧嘩はしません。でも、桃鉄(タカラトミーアーツのボードゲーム『桃太郎電鉄』)で私のほうが調子が良かったりするとヨメは不機嫌になっています(笑)」
「早く帰りたい家」こそ結婚の本質
インタビューは愛知県内の和食店でうなぎの蒲焼コースを食べながら行った。浩之さんは「美味しいのでヨメにも教えてあげたい」と料理の写真を撮り、店を出てからは「ヨメが気になっているというパン屋が近くにあるので土産を買ってから帰ります」と筆者と別れた。
浩之さんと千佐子さんの晩婚生活には華やかさはないが、堅実な愛がある。夫婦が互いの存在を「早く帰りたい家」と感じることが結婚の本質かもしれない。
(取材協力:結婚相談所アクア・マースト)



