俳優の有村架純、石田ひかり、姫野花春がトリプル主演を務める映画『さとこはいつも』(9月18日公開)から、吉田羊演じる謎めいた国語教師・寺尾千穂と、彼女に憧れる中学生・中井聡子(姫野)の姿を収めた場面写真とメイキング写真、計8点が公開された。
3人の「さとこ」の人生が交差する物語
本作は、長編映画デビュー20周年を迎える沖田修一監督の完全オリジナル作品。年齢も育った環境も異なる、3人の「さとこ」の人生が交差していく様子を描く。
姫野が演じる中井聡子は、初めての恋を持て余し、妄想を暴走させる15歳の中学3年生。有村は、不倫も仕事もスランプ気味の映画配給会社勤務・西田沙都子(35)、石田は、子育てがひと段落し、久しぶりに得た自分の時間で夢に目覚める飯島里子(55)に扮する。それぞれが「自分の物語」を書き始めたことから、3人の人生が交わっていく。
謎めいた国語教師と15歳の憧れ
公開された写真には、何を考えているのか胸の内を読み取れない国語教師・寺尾が、校内でたばこをくゆらせながら聡子の文章に目を通す姿が収められている。その動作をひそかにまねする聡子の様子からは、寺尾への淡い憧れと、少し背伸びをしようとする15歳らしさがうかがえる。
さらに、寺尾が遠くを見つめながら花壇に水をやる姿や、目を閉じて教壇の前に腰掛ける場面など、彼女の言動や佇まいに影響を受けていく聡子の姿が切り取られている。自らも気づいていない未知のエネルギーを秘めた聡子は、寺尾の言葉をきっかけに「自分の物語を書く」という新たな一歩を踏み出していく。
煙が象徴する“はかなさ”と夢
劇中では、たばこの煙だけでなく、ネブライザーの霧やコーヒーの湯気など、さまざまな“煙”が登場する。筒井竜平プロデューサーは、その意味について「煙の持つ“はかなさ”、チャンスはつかめるときにつかまないとなくなってしまうという意味でも、煙は重要なモチーフであり、夢やとても大切なもののメタファーでもあります」と説明。吉田も、沖田監督から伝えられた演出意図を踏まえて撮影に臨み、煙を単なる喫煙描写にとどめず、寺尾のミステリアスな人物像を表現した。
あわせて公開されたメイキング写真には、沖田監督と吉田が黒板の前で話し合う姿や、姫野を交えた3ショットなどがあり、暑さをしのぐため、姫野と吉田が頭に氷のうを乗せ、照れ笑いを浮かべる様子も切り取られている。



