日本軍人として戦い、戦後はシベリアなどに抑留された台湾人の姿を追ったドキュメンタリー映画「零下五十度の抑留者」(2025年、台湾)が9月5日から、シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)などで全国公開される。
台湾出身の元日本兵らの証言を集める
台湾出身の元日本兵で横浜在住の呉正男さんらの証言を集め、過去の映像などを交えて紹介した。台湾出身のコー・ビンスン(許明淳)監督は「台湾人のアイデンティティーを確認する映画でもある」と語る。
約20万人の台湾人が動員される
第2次大戦当時、軍人・軍属を含め約20万人の台湾人が日本側によって動員され、一部が戦後、シベリアなどに抑留されて鉱山開発や鉄道建設に従事した。呉さんは日本統治下の1927年、台湾で生まれた。日本兵として従軍し、戦後はカザフスタン(当時のソ連)で抑留された。
故人の体験も紹介
映画で紹介される故人の陳以文さんは戦後、国民党政権下で育った息子との間で葛藤が生まれたという。同じく故人の許敏信さんは戦後、「敵国の一員として戦った」とみなされ、親族と距離を置かれたという。



