俳優として『逆転のトライアングル』や『ベイビーガール』で知られるハリス・ディキンソンが初めて長編映画の監督を務めた『URCHIN(原題)』の邦題が『URCHIN/アーチン』(配給:スターキャットアルバトロス・フィルム)に決定。2026年10月23日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷などで公開される。あわせてキービジュアルも公開された。
カンヌ国際映画祭で高評価
本作はロンドンの路上で暮らすマイク(フランク・ディレイン)の不安定な生活と、そこからの脱却と自己破壊の悪循環に抗う姿を描くヒューマンドラマ。昨年の第78回カンヌ国際映画祭<ある視点>部門で主演のフランク・ディレインが最優秀男優賞を受賞し、国際批評家連盟賞も受賞。作品賞にもノミネートされた。ハリス・ディキンソンはカメラ・ドール賞(新人監督賞)にノミネートされ、華々しい監督デビューを果たした。
タイトルの意味と制作背景
タイトル「URCHIN/アーチン」は社会に居場所を作れないはみ出し者を意味する。ハリスは依存症や路上生活者を支援する団体を実際にサポートした経験から着想を得た。彼は「社会の隙間に落ちた人々」と「そこから抜け出せない社会システム」を描きながら、善意や教訓を押し付けず観察に徹した視線で、ジレンマから抜け出せない人々のユーモラスな人生を浮かび上がらせる。
キービジュアルとハリスのコメント
公開されたキービジュアルは、主人公マイクがまどろむ平穏そうなイメージながら、隣には鋭い視線を投げかける女性と「モテないクズは、ただのクズだ」という強烈なコピーが添えられ、様々な落とし穴がマイクを待ち構えていることを暗示する。
ハリス・ディキンソンはコメントを寄せ、「私は本作を単なるドラッグやホームレスの話にしたくはありませんでした。描きたかったのは『人は誰しも、自分の弱い部分へと引き戻されてしまうことがある』という部分です。そして、マイクという人間と彼が歩む人生の道のりを、どうか少しでも思いやってほしい。この映画が皆さんの思考や共感を呼び起こすきっかけになれれば嬉しいです」と作品のエッセンスを語っている。
ストーリー・キャスト・スタッフ
ロンドンの路上で暮らすマイクは、通行人に小銭をせびったり炊き出しに並んだりする日々。ある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。出所後は再生を誓うが、順調な生活は脆く崩れていく。転落真っ只中のマイクを待つのは破滅か、それとも……。
出演者:マイク役にフランク・ディレイン、アンドレア役にメーガン・ノーサム、ネイサン役にハリス・ディキンソン。監督・脚本はハリス・ディキンソン。製作:Dream Space Films Ltd/British Broadcasting Corporation/The British Film Institute。



