人形浄瑠璃文楽太夫の竹本織太夫さん(51)が令和10年1月に「十代目竹本綱太夫」を襲名することが19日、文楽協会などから発表された。綱太夫は多くの名人を輩出した大名跡で、大阪市内で会見した織太夫さんは「並大抵の努力ではだめで、人生と芸を一体化できるよう精進したい」と決意を語った。
祖父は文楽三味線の名人
大阪市出身。祖父は文楽三味線の名人、二代目鶴澤道八で、浄瑠璃を聞いて育ち、8歳で豊竹咲太夫さん(令和6年死去)に入門、咲甫太夫を名乗った。美声と浄瑠璃への深い理解で次代を担う太夫として期待され、平成30年に綱太夫の前名の織太夫を六代目として襲名。綱太夫家の芸風の継承に努めてきた。
襲名披露狂言と公演日程
織太夫さんは綱太夫として、「時代物や近松物(近松門左衛門作品)を自分のものにしないといけない」とさらなる芸の研鑽を誓った。襲名披露狂言は「義経千本桜」から祖父、道八ゆかりの「道行初音旅」と、綱太夫家ゆかりの「河連法眼館の段」。大阪・国立文楽劇場での令和10年1月の初春文楽公演が襲名披露となる。



