大阪市天王寺区の大阪市立美術館で7月11日、特別展「水滸伝」(読売新聞社など主催)が開幕した。中国四大奇書の一つ『水滸伝』にまつわる美術品や資料約300点が一堂に会し、9月6日までの会期で公開される。
豪傑たちの躍動感あふれる浮世絵
『水滸伝』は12世紀の中国・北宋時代を舞台に、108人の豪傑が腐敗した権力に立ち向かう物語。江戸時代の浮世絵師・歌川国芳が描いた作品は、色鮮やかで躍動感にあふれており、会場の注目を集めている。国芳は『水滸伝』の豪傑を独自の解釈で描き、その迫力ある構図は来場者の目を引く。
中国美術品と江戸文化の融合
展示では日本だけでなく、中国の美術品も多数紹介されている。特に注目されるのは「水滸葉子」(17世紀)。40人の豪傑を小さな札に描いたこの作品は、酒宴でのカードゲームとして使われたとみられる。繊細な線で緻密に描かれた中国の絵画と、大胆な構図の浮世絵が対比され、両文化の魅力を伝えている。
愛知県豊田市から訪れた会社員(37)は「生き生きとした構図の浮世絵と、細い線で緻密に描かれた中国の絵。どちらにも魅力がある」と語った。
開催概要とアクセス
会期は7月11日から9月6日まで。休館日は月曜日(ただし7月20日と8月10日は開館)および7月21日。開館時間や入館料などの詳細は、大阪市総合コールセンター(06-4301-7285)まで。
本展は、『水滸伝』という共通のテーマを通じて、日本と中国の美術表現の違いと共通点を楽しめる貴重な機会となっている。



