東京国立博物館(東京都台東区)で7月15日、特別展「若冲と応挙」が開幕した。江戸時代を代表する画家、伊藤若冲(1716~1800年)と円山応挙(1733~1795年)の代表作約80点が一堂に会する、過去に例を見ない展覧会である。会期は9月10日まで。
若冲と応挙、奇跡の競演
若冲は京都の青物問屋の長男に生まれ、独学で独自の画風を確立。細密で色彩豊かな花鳥画で知られる。一方、応挙は写生を重視した円山派の祖で、現実的な動物画や人物画に秀でた。両者は同時代に京都で活躍したが、作風は対照的。本展では、両者の作品を比較しながら鑑賞できる。
目玉は、若冲の代表作「動植綵絵」(30幅)のうち、今回は「梅花小禽図」「紫陽花双鶏図」など12幅が出展。応挙からは国宝「雪松図屏風」や重要文化財「牡丹孔雀図」などが並ぶ。両者の作品が同じ空間に展示されるのは、今回が初めてという。
展示構成と見どころ
展覧会は「第1章 若冲と応挙、その生涯」「第2章 花鳥画の競演」「第3章 動物画の妙」「第4章 山水画と人物画」の4章構成。各章で両者の作品を直接比較できるよう、同じモチーフを描いた作品を隣り合わせに展示。例えば、若冲の「虎図」と応挙の「虎図」を並べ、写実と装飾の違いを楽しめる。
東京国立博物館の担当学芸員は「若冲と応挙は同じ時代に京都で活躍しながら、それぞれ全く異なる道を歩みました。両者の作品を並べることで、江戸絵画の多様性と奥深さを感じていただけるでしょう」と話す。
関連イベントも充実
会期中は、記念講演会やギャラリートーク、ワークショップなど関連イベントが多数開催される。また、館内のミュージアムショップでは、展覧会限定グッズも販売。混雑が予想されるため、平日の来館や事前予約(日時指定券)が推奨されている。
観覧料は一般2000円、大学生1200円、高校生800円。中学生以下は無料。開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。月曜休館(ただし8月12日は開館、翌13日休館)。詳細は東京国立博物館の公式サイトで確認できる。



