「孤独のグルメ」や「遥かな町へ」などで知られる鳥取市出身の漫画家・谷口ジローさん(1947~2017年)の作品を紹介する企画展「マンガを拓く 谷口ジロー」が11日、倉吉市駄経寺町の県立美術館で開幕した。10日には内覧会が開かれ、緻密で芸術性の高い作品に関係者が見入っていた。
国内最大級の展示規模、約300点を公開
会場には原画やパネルなど約300点を展示。谷口さんの企画展としては国内最大級という。山岳やハードボイルド、格闘、SFなど幅広いジャンルを描いた谷口さんの作品は海外でも評価が高い。
会場に入るとすぐに、膨大な作品群から選ばれた象徴的なシーンのパネル62点が壁面に掲げられ、漫画家としての約50年の軌跡を一望できる。
代表作のタペストリーコーナーが目玉
代表的な作品を大きなタペストリーとパネルで紹介するコーナーでは、『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎がおいしそうに食事をする場面や、『神々の山嶺』でクライマーの羽生丈二が「死んだら………ゴミだ」とつぶやく姿が目を引く。
古里・鳥取の風景を描いた作品のコーナーでは、10月に実写映画が全国公開される『遥かな町へ』や、1952年の鳥取大火を題材にした『父の暦』などの原画や複製原画が並ぶ。パリ・ルーブル美術館から依頼され、館内を取材して描いた『千年の翼、百年の夢』の原画や、親交があった編集者のインタビュー映像なども紹介している。
担当者が呼びかけ「ルーペ持参で緻密さを」
展示を担当した県立美術館の龍門さくらさん(31)は「一枚一枚の絵のクオリティーや漫画として読んだ時のつながりを楽しんでほしい。きれいで細かいのでルーペを持ってきて見てもらいたい」と話している。
企画展は8月30日まで。観覧料は一般1500円など。



