日田祇園の山鉾「見送り幕」186年ぶり新調、京都の会社が復元
日田祇園の山鉾「見送り幕」186年ぶり新調

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている大分県日田市の「日田祇園の曳山行事」(国指定重要無形民俗文化財)で、同市豆田上町の山鉾背面に垂らす「見送り幕」が186年ぶりに復元、新調された。新幕は今月25、26日の本祭から使用される。

江戸時代後期の図柄を忠実に再現

豆田上町はこれまで、構成する八幡、平野、室の3町がそれぞれ所有する見送り幕を交代で使用してきた。しかし、いずれも劣化が進んだため、江戸時代後期の天保11年(1840年)に作られた室町所有の「鯉の瀧昇り図刺繍見送幕」を復元・新調し、一本化することにした。

新幕のサイズは旧幕と同じ縦約3メートル、横約1.3メートル。手縫いの刺繍で金色の鯉2匹が描かれている。制作は京都市の織物会社が担当し、忠実に復元した。ただし、銀糸だけは変色を防ぐため、プラチナ糸に変更された。

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総事業費は約1140万円、補助金で8割賄う

総事業費は約1140万円で、約8割を国、県、市の補助金で賄った。市役所で8日に行われたお披露目会では、椋野美智子市長や議会関係者らが新旧の見送り幕に見入った。

豆田上町山鉾振興会の吉田清士副会長(75)は「新たな気持ちで本祭に臨みたい」と話した。

日田祇園の曳山行事とは

日田祇園の曳山行事では、豆田上町を含む豆田地区4町、隈・竹田地区4町の各山鉾に「平成山鉾」を加えた9基が地区内を巡行する。ユネスコ無形文化遺産に登録され、毎年多くの観光客が訪れる。

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