「満腹でござる 倫太郎食日記」第46回では、倫太郎が舟での移動を途中でやめ、徒歩で江戸の町をしっかりと見たいと雄馬に頼む場面が描かれる。
舟を下りて江戸の町へ
倫太郎は「やはり徒歩で行きたい」と雄馬に申し出る。江戸の町をこの目でしっかりと見たかったのだ。すると時蔵が「それはようございますねえ。雄馬さま、坂上さまは初めての江戸ですから、永代橋の手前で下りましょうか」と提案する。雄馬は渋々うなずいた。
永代橋の威容に感動
橋の西詰で舟を下りると、雄馬が仏頂面で上を指差し「これが永代橋だ」と告げる。倫太郎は「やあ、大層なものだな」と感嘆の声を漏らす。このような大きな橋は、もちろん故郷の六浦にはない。雄馬は当然だという顔をした。
六浦の名所を語る
倫太郎は「その代わりといってはなんだが、六浦には金沢八景のひとつ『瀬戸の秋月』という名所がある。瀬戸橋から眺める月は殊の外美しいのだ」と語る。雄馬はおざなりな返事をする。時蔵が申し訳なさそうに「雄馬さまはご養子ですので、お国元の金沢には一度も赴かれたことがないのが残念です」と付け加える。
金沢八景への誘い
倫太郎は「そうだな。だったら来ればよいではないか。せっかく六浦と縁が結べたのだ。おれが、金沢八景すべて案内してやるからな。江戸屋敷まで連れて行ってくれる礼だ」と雄馬を誘う。それを聞いて、雄馬が笑った。
本エピソードでは、倫太郎の江戸への好奇心と、六浦への愛着が感じられる。また、雄馬との絆が深まる様子が微笑ましく描かれている。



