愛知県警が中部空港署跡地に緊急事態対処センターを新設へ
愛知県警は、中部空港署(常滑市)の旧庁舎跡地に、立てこもり事件や大規模事故など重大事案に対応するための新拠点「県警緊急事態対処センター」を設置する計画を進めている。2026年度当初予算案には、整備費用として約4934万円が計上された。
訓練施設としての機能強化
同センターは、空港での事故や県内で発生する立てこもり犯罪などへの迅速な対応を目的として設立される。刑事部の捜査員や地域警察官らが日常的に訓練を行う施設として活用され、より実践的なシミュレーションが可能な射撃場も併設される予定だ。
県警関係者によれば、この施設は夜間や緊急時の対応能力を高めるために設計されており、警察官の技能向上と事件処理の効率化が期待されている。
中部空港署の統合と移転計画
愛知県警は昨年10月、中部空港署を廃止し、新設移転する常滑署に統合する方針を発表した。現在は2030年度の移転を目指し、候補地の地質調査が実施されている。旧庁舎跡地の有効活用として、緊急事態対処センターの整備が位置付けられている。
2026年度からは地盤強化工法の検討や建物全体の設計作業が本格化する見込みで、県警は早期の稼働を目指している。
地域の安全確保に向けた取り組み
この新施設の設置は、愛知県内の治安維持と危機管理能力の向上を図る重要な施策として位置付けられている。県警は、国際空港を擁する中部地域の特性を考慮し、テロや重大犯罪への備えを強化する方針だ。
訓練施設の整備により、警察官の実戦対応力が向上し、地域住民の安全確保に貢献することが期待されている。