西日本シティ銀行、旧頭取の秘蔵「四島コレクション」を新本店ビルで公開へ
西日本シティ銀行、四島コレクションを新本店で公開

西日本シティ銀行、旧頭取の秘蔵コレクションを新本店ビルで公開へ

西日本シティ銀行は、福岡市のJR博多駅前に今夏開業を予定する新本店ビルにおいて、前身の旧福岡シティ銀行時代に収集された著名画家らの絵画や工芸品を展示する方針を固めました。このコレクションは、収集を主導した元頭取にちなみ「四島コレクション」と呼ばれ、美術関係者の間では以前から知られていましたが、多くは非公開のままでした。新ビルの完成を機に、街の魅力向上に貢献するため方針を転換し、集客の目玉として活用することを決めました。

美術館に匹敵する価値を持つ約260点の作品群

関係者によると、四島コレクションは現代美術を中心に約260点に上り、国内の抽象画の旗手として活躍した辰野登恵子(1950~2014年)や、「オランダのピカソ」とも評される現代画家のカレル・アペル(1921~2006年)らの作品が含まれています。2024年に企画展を手がけた福岡市美術館の学芸員、忠あゆみさんは「公開は新しい美術館ができるほどの価値がある」と高く評価しています。

新本店ビルでの展示計画と公開方針

新本店ビルは地上14階、地下4階の構造で、2階ロビーにショーウィンドーやギャラリーを設置し、四島コレクションから約20点を常時展示する予定です。開業後は年に1回程度、テーマや企画内容を刷新し、作品を入れ替えながら原則として無料で公開していく方針です。これにより、地域住民や観光客に芸術に触れる機会を提供し、文化振興に寄与することが期待されています。

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四島司氏による約20年がかりの収集の背景

このコレクションを収集したのは、福岡シティ銀行で2003年まで34年にわたって頭取を務めた四島司氏(2015年に90歳で死去)です。四島氏は親交のあった福岡県飯塚市出身の洋画家で文化勲章受章者の野見山暁治(1920~2023年)の作品や、ライフワークとしていたシルクロード観光の旅先で入手したペルシャ陶器なども集めました。収集のきっかけは、「建築界のノーベル賞」とされる米プリツカー賞を受賞した世界的建築家で、西日本シティ銀行の旧本店ビルの設計を手がけた磯崎新(1931~2022年)の助言だったとされています。元々芸術に関心が高かった四島氏は、作家のアトリエやニューヨークの画廊などにも足を延ばし、約20年がかりで作品を収集しました。将来、福岡市に美術館を建設する夢を描いていたというエピソードも残されています。

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