AIが科学的発見、自己改善で進化に現実味 暴走リスク加速も
AIが科学的発見、自己改善で進化に現実味 暴走リスク加速も

人間には届かなかった科学的な成果を出し始めたAI(人工知能)。米ビッグテックも、競うように科学AIを発表している。

グーグルが仮説生成AIツールを発表

グーグルは5月、「科学的な仮説」を生成するAIツールを発表した。未発見の現象やアイデアの種である仮説を考えることは、人間が続けてきた科学研究のスタートとも言える作業。それすらもAIが代替する、という代物だ。

毎年発表される何百万という論文を全て読み、それを踏まえることは人間だけでは不可能と言える。グーグルのツールでは、論文データベースをもとに複数のAIが討論を重ね、新たな仮説を生成するという。なぜ仮説が成り立つのかを検証できるよう、引用論文のリンクもつけるという。

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科学分野で存在感を高めるグーグル

グーグルは、科学研究の世界でも存在感を高めている。2024年と25年には、AIや量子コンピューターに関わる成果で、研究者がノーベル物理学賞や化学賞を受賞した。

生成AIの飛躍につながった「トランスフォーマー」という技術も、グーグルの研究チームが17年に世に出した1本の論文が発端となっている。

「スタンフォード大の研究から生まれたグーグルは、科学とAIの相乗効果を認識している。サイエンスこそ、AIの進歩を進める重要領域なのです」。今年6月に開かれた日本メディア向けのオンライン説明会で、科学AIを担当するリジー・ドーフマン氏はこう語った。

AIの浸透がもたらす影響

一方、AIが浸透することで、科学研究の在り方や、AI自身の進化の速度に変化が生じる可能性がある。自己改善によってAIが進化し、暴走リスクが加速する懸念も指摘されている。

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