守り勝つ野球で全日本選手権へ、周南公立大が反省から堅守磨く
守り勝つ野球で全日本選手権へ、周南公立大が堅守磨く

堅守で挑む全日本選手権

第75回全日本大学野球選手権記念大会(読売新聞社など主催)が6月8日、神宮球場と東京ドームで開幕する。大学日本一の座を懸けて27代表が激突する中、九州・山口からは中国地区連盟を制した周南公立大学など5校が参戦する。本稿では、同大のチームの特徴を紹介する。

周南公立大は2022年の公立化後、初めて全日本選手権の出場権を獲得。前身の徳山大学時代には13度の出場実績を持つ伝統校だ。今季のチームは堅守を武器に、粘り強い戦いを見せる。

守備練習の日々

5月下旬、山口県周南市にある野球部室内練習場では、選手たちが手で転がしたボールを捕球し、素早く投げ返す動作を繰り返していた。これは日常的に行う基礎トレーニングの一つで、捕球や送球の際に気付いた点があれば、互いに意見を出し合って修正する。

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昨春の反省から生まれた強化

守備を鍛えるきっかけとなったのは、昨春のリーグ戦での惨敗だった。開幕から8連敗で最下位に沈み、11試合で16失策を記録。三つのエラーが絡んだ試合もあった。主将の早川彰太郎投手(4年・西日本短大付)は「ミスで全員の気持ちが落ちていた」と振り返る。

入れ替え戦で辛うじて1部に残留したチームは、守備力の強化に本腰を入れるとともに、選手間のコミュニケーションを増やした。漫然としたプレーには厳しく指摘する。中堅の明賀風太選手(4年・近大広島高福山)は「続けてミスをしないという意識が選手同士で強くなった。全体の守備力が上がった」と胸を張る。

今春のリーグ戦で結果

その成果はすぐに現れた。今春のリーグ戦では開幕から8連勝し、最終週を残して優勝を決定。この8戦での失策はわずか1だった。「少ない好機に機動力を生かして得点し、守り勝つ野球ができた」と中村光宏監督は勝因を語る。「昨春に連敗を経験して、勝ちたいという気持ちが強くなり、勝つために何をすべきかを理解した選手が多かった」と振り返った。

目標は初の4強入り

全日本選手権では過去にベスト8に3度進出している。今大会の目標はそれを上回る4強入りだ。早川投手は「自分たちの野球を変えず、相手の隙につけこんでいきたい」と力を込めた。

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