静岡市がエスパルス新本拠地構想を具体化、JR清水駅東口の製油所跡地を41億円で取得へ
静岡市は17日、2026年度の当初予算案を発表し、サッカーJ1清水エスパルスの新たな本拠地候補地となるJR清水駅東口の製油所跡地を41億円で取得する計画を明らかにしました。この土地は石油元売り大手ENEOSの旧製油所跡地で、市は「地域づくりエリア」と位置づけ、多目的スタジアム建設の検討を始めます。
新年度予算に29億円を計上、民間運営事業者の誘致も急ぐ
新年度予算の特別会計では、用地取得費として29億円を計上し、残りの12億円は2027年度に計上する方針です。一般会計は前年度当初比3.9%増の4035億円となり、予算規模は10年連続で過去最大を更新しました。市は用地取得費とは別に、スタジアム建設の実現可能性を探るため、調査費2000万円も一般会計に盛り込みました。
難波喬司市長は会見で、「土地は市が提供し、施設は民設民営で進めるのが望ましいが、収益性の面から課題がある」と述べ、民間運営事業者の誘致活動を急ぐ意向を示しました。事業手法の検討や採算性、経済効果などの調査を新年度内に終え、結論を出す予定です。
新設が優勢、IAIスタジアム日本平との比較で
エスパルスの本拠地をめぐっては、現在の「IAIスタジアム日本平」の大規模改修か、新設かの比較検討が続けられてきました。交通アクセスや経済波及効果、災害リスク、国の補助金活用可能性などを評価した結果、ほとんどの項目で新設がまちの価値向上に有利と判断されました。
ただし、市単独での建設は予算的に困難で、民間参画が不可欠とされています。難波市長はこのエリアについて、「単なるスタジアムの代替ではなく、静岡市にとって宝物となる大きな価値を生み出す土地だ」と強調しました。
今後のスケジュールと地域への影響
建設が可能と判断されれば、2028年秋ごろに土地区画整理組合を設立し、事業が始まる見通しです。2030年代初めには土地造成が完了し、建設工事に着手する計画です。このプロジェクトは、地域活性化とスポーツ振興の両面で期待が寄せられています。
静岡市の新年度予算では、子育て支援などにも重点配分されており、スタジアム構想と合わせて持続可能なまちづくりを推進する姿勢が鮮明です。今後は詳細な調査と民間事業者との協議が進められ、清水エスパルスの未来のホームグラウンドが具体化していくことになります。



