広島市は20日、平和記念公園の原爆慰霊碑下の石室に納められている原爆死没者名簿の風通しを実施した。対象は34万9246人分、計130冊に及ぶ。この風通しは毎年梅雨入り前に行われ、湿気を取り除き名簿の状態を確認する重要な作業である。
風通しの詳細
当日は、原爆投下時刻である午前8時15分に市職員23人が黙とうを捧げた後、作業を開始。職員らは石室から名簿を1冊ずつ取り出し、慰霊碑の前に丁寧に並べた。白い手袋を装着した3人の職員が、名簿を1ページずつめくり、状態を細かく確認した。
名簿は和紙で作られており、昨年8月5日までに亡くなった被爆者の氏名と死亡時の年齢が記載されている。昨年の風通しから4940人分が新たに追加され、名簿の冊数も2冊増加した。
長崎被爆者の名簿も
130冊とは別に、長崎で被爆したが広島での奉納を希望した16人分の名簿も1冊あり、同様に風通しが行われた。この名簿には昨年から3人分が追加されている。
一般公募の記帳者も参加
名簿の記帳はこれまで被爆者のみが行ってきたが、高齢化に伴い、今年初めて一般公募が実施された。選ばれた記帳者も風通しの作業を見守り、その意義を共有した。



