スポーツ庁は20日、五輪・パラリンピックなどに向けた強化戦略「持続可能な国際競技力向上プラン」の改定版を公表した。今回の改定では、パラ競技のタレント発掘事業に重点を置き、地域からの参加機会を拡大するとともに、データを活用して適性競技とのマッチングを行う体制を推進する方針を盛り込んだ。
改定の背景と内容
このプランは、2032年ブリスベン夏季大会以降を見据えた施策として策定された。年齢や障害の種類に応じた選手育成や、競技横断的な強化プログラムの構築にも言及されている。特にパラ競技においては、これまで都心部に偏りがちだったタレント発掘の機会を地方にも広げ、より多くの潜在的なアスリートを発掘することが狙いだ。
データ活用によるマッチング
具体的には、体力測定や運動能力のデータを収集・分析し、個々の特性に最適な競技を提案するシステムを構築する。これにより、障害の有無にかかわらず、選手が自分の能力を最大限に発揮できる競技を見つけやすくなる。
パラリンピック競泳金メダリストでスポーツ庁長官の河合純一氏は、「この改定は新たなフェーズに引き上げるためのものだ。全力で取り組む」と述べ、意欲を示した。
今後の展望
スポーツ庁は、このプランを通じてパラ競技の競技力向上を図り、2028年ロサンゼルス大会や2032年ブリスベン大会でのメダル獲得につなげたい考えだ。また、タレント発掘だけでなく、発掘後の育成プログラムや競技間の連携強化も進めることで、持続可能な強化体制を目指す。



