神戸市が中学部活の地域移行「コベカツ」を支援する基金を創設へ
神戸市は10日、市立中学校の部活動を地域団体などに委ねる取り組み「KOBE◆KATSU(コベカツ)」の活動を支援するための基金を創設する方針を正式に発表しました。関連議案と基金に積み立てる10億円を盛り込んだ補正予算案を、17日に開会する市議会定例会に提案する予定です。
コベカツの現状と基金の目的
コベカツには、すでにスポーツや文化・芸術などの活動を運営する約1100団体が登録されています。これらの団体は主に学校などの市の施設を利用して活動しており、市は環境整備や保護者の負担軽減策について継続的に検討を進めてきました。
新たに創設される基金は、備品の更新などに活用される予定です。これにより、地域団体がより充実した活動環境を整えられるよう支援します。
多角的な支援策の具体的内容
基金に加えて、神戸市は保護者が支払う会費の補助などに充てるため、新年度当初予算案に5億4500万円を計上しています。現在、活動に必要な平均月会費は3200円ですが、市は今後、保護者が会費を支払ったり、団体側が保護者に連絡したりするために使用できるスマートフォン上のシステムを整備します。
具体的な支援策として、参加生徒1人につき、1500円分の専用ポイントを月ごとに支給する計画です。さらに、保険料を想定した年800円についても市が負担します。
移動困難な地域の生徒への配慮
神戸市は、活動場所への移動が困難な地域の生徒向けに、相乗りタクシーの手配も実施する予定です。これにより、地理的な制約によって部活動への参加が阻まれることのないよう、きめ細かなサポートを提供します。
福本靖教育長は、「生徒の多様な選択を後押しできるよう、今後もサポートを充実させたい」と述べ、地域移行による部活動の活性化に対する強い意欲を示しました。
神戸市のこれらの取り組みは、2025年大阪・関西万博を控えた地域活性化の一環としても注目されており、教育分野における革新的な試みとして期待が寄せられています。