ホッキョクグマ「ゴーゴ」21歳で死亡、繁殖目的の移送中に麻酔薬投与後心停止
ホッキョクグマ「ゴーゴ」21歳で死亡、移送中に麻酔薬投与後心停止

ホッキョクグマ「ゴーゴ」が移送中に死亡、繁殖計画が頓挫

とくしま動物園(徳島市渋野町)は9日、繁殖目的で受け入れを予定していたホッキョクグマ「ゴーゴ」(雄、21歳)が、飼育先のよこはま動物園ズーラシア(横浜市)で死亡したと発表しました。徳島への移送に向けて麻酔薬を投与したところ、体調が急変し、心停止に陥ったことが明らかになりました。

ブリーディングローンに基づく計画

発表によると、ゴーゴは希少種の保存・繁殖を目的とした貸与契約「ブリーディングローン」に基づき、9日に徳島に移される予定でした。とくしま動物園では、既に飼育されているメスのホッキョクグマ「ポロロ」(13歳)とのペアリングを進め、種の保存に貢献することが期待されていました。

麻酔薬投与後の急変

具体的な経緯としては、8日午後1時頃からゴーゴに麻酔薬を投与し、移送準備を進めていました。しかし、同2時10分過ぎに心停止が発生し、直ちに救命処置が施されました。残念ながら約30分後に死亡が確認され、計画は悲劇的な結末を迎えました。

園長のコメントと今後の対応

とくしま動物園の城翠園長は、「来園を心待ちにしていたので非常に残念です。ゴーゴの安らかな眠りを切に祈ります」とコメントし、関係者の落胆を伝えています。この事故は、動物の移送や麻酔に伴うリスクを改めて浮き彫りにしました。

ホッキョクグマは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に指定されており、繁殖プログラムは種の存続にとって重要な取り組みです。今回の死亡により、とくしま動物園での繁殖計画は一時的に中断を余儀なくされる見込みです。

関係機関では、事故の詳細な原因究明と再発防止策の検討が急がれています。動物福祉の観点から、移送時の安全管理プロトコルの見直しが求められる事態となりました。