ロシア外相、核軍縮条約失効後も米国が当面順守と表明 下院で米側の動向注視を強調
ロシア外相、核軍縮条約失効後も米国が当面順守と表明

ロシア外相、核軍縮条約失効後の米国の対応に言及

ロシアのラブロフ外相は11日、下院での外交に関する説明において、米国との核軍縮合意である新戦略兵器削減条約(新START)に関連する重要な発言を行った。同条約は今月5日に失効したが、ラブロフ氏は「米国が条約で定められていた制限からすぐに離脱するつもりはなく、当面は順守する意向である根拠を持っている」と述べた。

プーチン大統領の提案と米国の反応

昨年9月には、プーチン大統領が条約が規定する戦略兵器の数量制限を、米ロ両国が失効後も順守することを提案していた。しかし、ラブロフ氏は下院で、米国からこの提案に対する具体的な回答は得られていないと改めて表明した。この発言は、国際的な核軍縮の枠組みにおける米国の姿勢に焦点を当てるものとなっている。

ラブロフ外相はさらに、米国が制限を超えない限り、ロシア側も同様に制限を超えることはないと強調した。これは、両国間の核兵器のバランスを維持するための相互的なアプローチを示唆しており、米国の動向を注視する考えを明確にした。

国際的な核軍縮の現状と展望

新START条約の失効は、国際的な核軍縮の進展に大きな影響を与える可能性がある。ラブロフ氏の発言は、ロシアが米国の対応を慎重に監視しながら、当面の間は条約の制限を尊重する姿勢を維持する意向を示している。この動きは、核兵器の拡散防止と軍縮の国際的な努力において、重要な転換点となるかもしれない。

今後、米国からの正式な回答や行動が注目される中、両国間の外交交渉がどのように展開するかが、世界の安全保障環境に大きな影響を及ぼすことになる。ラブロフ外相の表明は、核軍縮の将来に向けたロシアの戦略的立場を浮き彫りにしている。